FC東京 石川直宏選手Interview パフォーマンスアップの秘密は「視力」にあった!
ワールドクラスのスピード、しなやかで鋭いドリブル技術、そして、多彩なキックを使い分けたシュートの精度。石川直宏選手は、チームの決定機を演出するだけでなく決定力も十分に備えた、理想的なアタッカー。そんな石川選手に、彼の攻撃力を支える”ある”能力について話を聞きました。その能力とは”目”の力。良いプレーをするためには、優れた視力が欠かせないという興味深い内容です。
「僕は中学生の時から、クラブユースに所属していたので、練習がいつも夜でした。そして高校一年生の時、夜の練習の最中、少し視界がかすむような感じを覚えるようになったのです。夜、暗くなると、味方のユニフォームの色で識別してパスを出すのですが、味方が遠くにいるとその色も背番号も顔も見えづらくなってしまった。つまり、この選手はこういう特徴を持っているから、それに合わせたパスを出すというプレーが出来なくなってきたのです。そのまま少しプレーを続けていましたが、段々と曖昧な判断が多くなってきたこともあり、トレーナーに相談することにしたのです」

そこで薦められたのがコンタクトレンズの使用。しかし当初は、コンタクトレンズをつけた状態で激しいプレーが可能なのか、不安だったとのこと。
「視力は良くなるかもしれないですが、怖さがありました。でも、コンタクトをつけてみるとストレスが全くなかった。プレー中もつけていることが気にならなかったし、目の前の全てのものがハッキリと目に入ることに、あらためて驚きを覚えました。少し大げさですが、世界が変わったという感じです。もっと早くからコンタクトをつけておけば良かったと、その時は思いました」
視力が落ち始めた頃につけたコンタクトレンズは感動的だったとまで言う石川選手。視力は自分でも気づかないうちに少しずつ落ちていくので、どれだけ視界がかすんでいるのか、自覚するのが難しい。
「サッカー選手の全てのプレーは、味方や敵、ピッチのスペースやボールの位置など、全ての距離感、情報を目から得て成り立つもの。僕は、どういうプレーをするかという”判断”がとても重要だと常に思っていて、その判断を正確に行うためには、まず、目から正しい情報を得ないと始まらないのです。当たり前のことですが、コンタクトレンズをつけるようになってあらためて、こうした視力の大切さを感じることが出来ました」

足もとの技術や、フィジカルの強化、戦術の知識ばかりに集中してしまいがちなサッカー選手のトレーニング。それとは別に、視力の大切さを実感したことで、石川選手は数段、上のレベルへ到達することに。
「調子の良い時は、近くよりも遠くを見てプレーしていることが多い。足もとを大切にしようとしすぎると近くを見ることが多くなるのですが、今では、先を読むため遠くを見るよう心がけた方が良いと思っています。ドリブル中は遠くを見て、目の端の間接視野でボールをとらえるというイメージです。視野が十分に確保できていれば、目の動きで敵にフェイントをかけられるということもあります」
今は使い捨てコンタクトレンズを使用。目のトラブルもなく、ハッキリとした視野から得た情報をベースに軽快なプレーを実現できているとのこと。
「ほこりっぽさを感じた時は、コンタクトレンズを取り替えることで解消できます。1日使い捨てタイプのコンタクトレンズは毎日新しいもので清潔さを保っています。面倒な手間はないですね」

キック力や体力と同様、視力にも気を配ることが、選手としての質を高めると語る石川選手。最後に、読者に向けたメッセージをお願いしました。
「プレーをするうえで何か悩んでいる部分があれば、積極的に、頼れる人へ相談してみて欲しいです。先生やコーチ、先輩などたくさんの人とコミュニケーションをとりながら自分に有効な情報を採り入れることが、自らを成長させてくれるはずです。中高生の時期は全ての情報を吸収するスピードが早いので、こうした積極的な姿勢を心がけて下さい」

※本文の内容はあくまでも個人の意見・感想であり、視力回復とサッカー技術の関係性を示すものではありません。
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