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仕事と育児の両立ストーリーと、DE&Iを重視する社内風土と制度 alt
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DE&I

J&Jの社員が語る、仕事と育児の両立。DE&Iを重視する社内風土と制度について

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子育てをしながら働く人や、これから家庭を持ち子供を授かりたい人は、今後のことを考えるとき
「子供ときちんと向きあって育てていけるのだろうか?」
「会社から求められる成果を出しつつ、自分の描くキャリアパスを実現させていけるのだろうか?」
と仕事と育児・家庭の両立に対する不安を抱えているかもしれません。

現在の社会で仕事と育児を両立していく上でどのような課題があるのか、その中で自分自身と家族にとって最適なワークライフバランスを実現していくには、どのような知識を持ち、子育て支援制度を活用していけばいいのでしょうか。

ジョンソン・エンド・ジョンソンの子育て世代の女性の働き方や体験談と、企業理念「我が信条(Our Credo)」にもとづく独自の支援制度についても紹介します。

育児をしながら働く人々を取り巻く社会環境と2つの課題

 
厚生労働省の第16回出生動向基本調査 第Ⅱ部 夫婦調査の結果(2021年に発表 2015年~2019年時点データ)によると、第1子を出産した女性が出産後仕事に復帰することなく退職する割合は全体の23.6%、働いていた女性の3人に1人が出産を機に退職している*1ことが分かります。

この背景には、育児をしながらのフルタイム勤務が時間的にも体力的にも難しい職場の雰囲気から育休を取得して仕事を続けられそうにないといった「仕事と育児の両立」が困難な状況が推測されます。

また、仕事と育児の両立が難しいのは女性だけの問題ではなく、父親である男性側の働き方改善が進まないことも育児参加を難しくしています。

女性の育休取得率は、2008年頃から2022年の間で80%を超えていますが、男性は過去の調査より増えてはいるものの、2022年時点で約17%と、育休を取りたくてもなかなか取得できない状況*2が続いています。

さらに、厚生労働省が10年ごとに行っている「夫の休日の家事・育児時間別にみた出生の状況*3」によると、夫の家事・育児時間が長い夫婦ほど、第2子以降の出生割合が高い、つまり「もう1人生んでも大丈夫」と思えていることが見てとれます。

仕事も育児も充実させるワークライフバランスのポイント

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家族のあり方も働き方も多様化している現在、仕事だけ、あるいは家事や子育てだけをするのではなく、性別に関わらず、仕事も私生活も大切にしながらバランスの取れた人生を目指す「ワークライフバランス」を社会全体で推進しようという動きがあります。

子育て中の人がワークライフバランスを考えるときには、次のような点を意識すると、「自分や家族にとって最適なバランス」を見つけられるでしょう。

ライフステージごとの優先順位を決める

働き方を選ぶとき、何を重視するのかは人によって異なります。子どもの将来の教育費等に備えた収入なのか、キャリアの構築なのか、スキルアップや資格取得なのか、子どもと過ごす時間なのか。現時点と、ライフスタイルの変化をふまえた将来の優先順位を整理して、それに合わせた働き方を設計します。

育児への理解が進んでいる職場を選ぶ

育児では、子どもが熱を出して仕事を早退したり休んだりすることは避けられません。しかし、その時にお互い助け合い、フォローできる体制や文化のある職場かどうかによって、ワークライフバランスは大きく変わってきます。

使える時間に合わせ、家事の効率化を

特にフルタイム勤務の場合、非常に限られた時間で家事をこなす必要がありますが、その一方で「子供と向き合う時間は削りたくない」と考える人も多いでしょう。買い物は数日~1週間まとめて献立を考えて済ませる、全自動の洗濯乾燥機や食洗機・ロボット掃除機を導入するなど、家事の効率化を図って親子の時間を確保しましょう。

完璧を目指さない

どんなにしっかりスケジューリングしていても予想外のハプニングが起きるのが子育てです。その時にイライラしなくても済むよう、余白の時間を作っておいたり、「今日やろう」と予定していたことができなくても「まあいいか」と完璧を目指さない姿勢を持っておくことも大切です。

 

制度を活用し、仕事と育児を無理なく両立する

 
子育ては夫婦が協力して行うものですが、妊娠・出産は女性特有のものであり、働き方やキャリアプランにも大きく影響します。

出産した女性に対する国の制度として、以下の「産前休業・産後休業(産休)」「育児休業*4(育休)」が法で定められています。

名称

いつから

いつまで

取得するかどうか

延長

産前休業

出産予定日の

6週間前から

出産まで
自由

産後休業
出産の翌日から
8週間
必ず
不可
育児休業
産後8週間以降
子供が1歳になるまで
自由

また2022年に施行された「産後パパ育休」は、男性も、女性と同じく出生後8週間以内に4週間まで育児休業を取得できるという制度*4です。

また、多くの民間企業でも、独自の福利厚生制度で社員のライフイベントをサポートしています。ジョンソン・エンド・ジョンソンの出産・育児に関わる制度には以下のようなものがあります。

  • 妊娠中:簡易業務への転換、危険有害業務の就業制限、時間外・休日・深夜労働の制限、母性保護など
  • 出産時:慶弔休暇、慶弔見舞金、産前・産後休暇、子育て支援休暇など
  • 育児休業:育児休業、Global Parental Leave など
  • 仕事と育児の両立:業務軽減、育児時短勤務、時間外・休日・深夜勤務の一部制限・免除、未就学児の子育てに対する費用補助、ベビーシッターサービスに対する費用補助など
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ジョンソン・エンド・ジョンソンでは、国の制度に加え、希望すれば子どもが2歳の誕生日の前日まで育児休業を取得できることや、子ども1人につき年間5日まで看護のための休暇(2子以上であれば上限年間10日)が取得できること、仕事と育児の両立をサポートする各種制度は男女を問わず申請可能であることなど、仕事と育児を両立しやすくする制度を数多く用意しているのも特徴です。

ジョンソン・エンド・ジョンソンで働く女性のワークライフバランス

 

ジョンソン・エンド・ジョンソンで働く「ママの1日」は?

 
ジョンソン・エンド・ジョンソン ビジョンケアカンパニーにて、育休中に転居し、転居先で会社や上司のサポートを受けながら復職した武田美樹子さんの1日のタイムテーブルを教えてもらいました。

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仕事+家事+育児は負担がプラスオンされることではなく、人生を豊かに、そして働き方が広がるきっかけとなりました

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武田 美樹子

ビジョンケア カンパニー

2008年に中途入社。営業職に従事。2014年に第一子が誕生。育児休業中に、夫の転勤により関東から関西へ転居する。会社や上司のサポートにより、関西での復職を果たす。

 

 

【武田さんの1日のスケジュール例】
6:00 起床、家族と朝食
7:00 子供を保育園へ(朝は夫が担当)
8:45 出勤(12:00~13:00 昼食)
17:00 退勤
18:00 保育園お迎え
19:00 帰宅、家族で夕食
20:00 入浴、子供の寝かしつけ、家事、翌日の仕事の準備
23:00 就寝

 

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武田さんがワークライフバランスで心がけているのは、「子供が起きている時間は割り切って仕事をしないこと」だといいます。

「入社以降、Women's Leadership & Inclusion(WLI)主催の講演やイベントに参加し、たくさんの先輩ママ社員からキャリアと子育ての両立に関する経験談を伺ったことが、いまの毎日に生かされています」

「ジョンソン・エンド・ジョンソンには、働き続けるサポート、キャリアアップの背中を押す仕組みが企業風土として確立されています。子どもが生まれた後は、働き方に支障が出るのでは…と心配しましたが、理解ある上司や同僚のサポートで安心して復職することができました。私にとって、仕事+家事+育児は負担がプラスオンされることではなく、人生を豊かに、そして働き方が広がるきっかけになりました」

限界を作らずチャレンジできる、ジョンソン・エンド・ジョンソンの文化と支援制度

 
最後に、ジョンソン・エンド・ジョンソン ヤンセンファーマにてアジア各国の薬事業務を担当するシニアマネージャとして働く脇村由香さんの体験談を通じて、両立のヒントやこれから子育てに取り組む人へのメッセージをお届けします。

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ジョンソン・エンド・ジョンソンには、自分次第で無限のキャリアパスがあります。可能性を後進に伝えていきたいです。

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脇村 由香

ヤンセンファーマ

2011年中途入社後、2013年に妊娠・出産。現在はシニアマネージャーとして、日本以外のアジア各国の薬事業務を,各国薬事,グローバルチームと協力しながら進めている。

 
 
「現在の担当はアジア諸国の薬事業務です。海外との会議や出張が多いため子育てしながらスケジュール調整は大変ですが、フレキシブルに活用できる在宅勤務など会社のサポート制度にとても助けられました」

「また通常業務のほかに1年間のグローバルリーダーシップトレーニングも受講しました。多様性に富んだ仲間との学びは、今後のビジョンを考える上で大きな糧になると感じています」

 

グローバルリーダーシップトレーニングとは?

将来のグローバルリーダーを採用して育成するために、J&Jが世界中で実施している独自プログラムで、セクターや部門、国を超えたチャレンジングな仕事の機会があります。
また、シニアマネジメントレベル以上からの、メンタリングプログラム、トレーニングなど、早期に未来のグローバルリーダーに成長していただくことができる機会が用意されています。
またJohnson & Johnsonには多様な人材がいるので、MBA・Masterで多様なバックグラウンドの方々と協働した経験をそのまま生かすことができます。

 

「初めての子育てと仕事の両立の不安から、自分で仕事に限界を作りそうでしたが、アジア薬事・グローバルトレーニングと次々とチャレンジすることができ、自己の成長を諦めずに仕事を続けられています」

脇村さんが日本の薬事担当からアジア薬事担当に異動したときに感じたのは、ジョンソン・エンド・ジョンソンでは社内のキャリアパスは無限にあるということでした。

「世界にネットワークを広げる企業であり、多様性を認める文化があるので、私のようにローカルからグローバルにキャリアが変わる時や、子育てとの両立で時間の制約がある時でも、キャリアを自分自身で作っていける環境が整っています」

「グローバルな環境での自分の立ち位置、子育てや家庭と仕事の両立等、悩むこともたくさんありますが、ジョンソン・エンド・ジョンソンだからこそ得られた働き方のビジョンや可能性など、自分の経験を後進に伝えていきたいと考えています」

 

キャリアビジョンに寄り添う

村上 由布

ヤンセンファーマ

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2009年新卒入社。営業職を経て、現在はヤンセンファーマのマーケティング部。複数の部署をつないで営業戦略を推進するトレードマーケティングの仕事にやりがいを感じ、キャリアについて真剣に考えるように。

 
 
今後、どうキャリアアップしていきたいのか、どんな働き方がしたいのか。漠然としたイメージしかなかった私にとって、一人ひとりのキャリアビジョンに寄り添ってくれる上司や先輩は大きな存在です。明確なビジョンを持っている人に対しては、それを実現するためのサポートしてくれることはもちろん、目標が不明瞭な人にも選択肢を提示してくれます。今はキャリア中心で考えていますが、将来的に結婚や出産した後も働き続けることを考えた時、キャリアと子育てを支える両輪が揃っている会社だと思います。

「メンター制度」

豊富な知識と職業経験のある先輩(メンター)が、後輩(メンティ)に対してキャリア形成上の課題解決やアドバイスをする制度。自分のキャリアと真剣に向き合うきっかけとなりました。

現在、メンター制度を活用しています。月一回のミーティングで自分の課題やキャリアについて話し、メンターから色々なアドバイスがいただけます。今年からグループ会社や事業部の枠を超えたメンターが付くようになったことで、視野が広がり、より質の高い学びが得られるようになりました。私のメンターは結婚、子育てをしながら管理職をされている方なので、自分のキャリアを考える上でとても勉強になります。また、社内全体にワーク・ライフ・バランスを大切にする意識があり、休暇を取りやすく、オンとオフの充実が図りやすいのも魅力です。

<それ以外に活用した制度>
・フレキシビリティSOHO Day制度

働き方を自分で選べる環境

山崎 ひとみ

メディカル カンパニー

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2010年に入社後、営業として活躍。2014年に第一子を出産。復職後はマーケティング部門に異動。仕事と育児のペースがつかめてきた今年、キャリアアップを目指して新たな職務に参画予定。

 

 

出産、育児、復職の一連の流れは、女性にとって大きなライフステージの転換期です。キャリア優先か、子育て優先か。二者択一ではなく、本人の意向に寄り添う会社の姿勢に感謝しています。また、自分のキャリアと子育ての両立を考えるうちにダイバーシティに貢献したいという思いを強くし、現在は通常業務に加えてWomen's Leadership & Inclusion(WLI)のメンバーとして女性の活躍や働きやすい職場作りを目指して活動しています。

「育児短時間勤務制度」
未就学児を持つ社員を対象に就業時間を2時間短縮できる制度です。育児休業が明ける前に活用。早めの復職が実現したことで、新しい部署にスムーズになじむことができました。


復職の際に大変助かったのが、時短制度です。私は育児休業中に上司と面談し、これからの働き方を考えて営業からマーケティング部門に異動しました。時短制度のおかげで子育てのバランスを取りながら、新しい部署への復職をスムーズに進めることができたと思います。また、WLIメンバーになって驚いたのは、意外にも男性が多いこと。管理職をはじめ多くの社員が参画し、男女ともにダイバーシティとインクルージョンの推進に対する認知や職場環境を向上する活動を行っていることは、とても価値の高い取り組みであると感じています。

<それ以外に活用した制度>
・産前産後休暇制度・育児休業制度・復職サポート制度

キャリアも、子育ても、しなやかに

上原 史子

ビジョンケア カンパニー

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1997年新卒入社。営業部、営業トレーニング部を経て、2004年に双子を出産、半年の育児休業を経て復職。現在はカスタマーサービス部門にてマネージャーとして活躍。

 

 

現在、双子の男の子を育てながら、カスタマーサービス部門のマネージャーを務めています。ジョンソン・エンド・ジョンソンには、子育てに対する上司の理解はもちろん、同僚を支え合う風土が根づいていると感じます。育児休業明けに復職しにくい雰囲気も全くありません。自ら希望して早期に復職したものの、体力が追いつかずに風邪をこじらせて入院したり、子どもがぜんそくで入院したりと、体力的にも精神的にも厳しい時期がありましたが、職場の理解と支援のおかげで乗り越えることができました。

「チャイルドケア支援金」
1カ月以上の育児休業を取得した社員を対象に、年間30万円までの補助金が最大7年間支給される制度です。子供が病気の際に保育園に預けられないため、遠方から両親に来てもらう交通費など、大変だった時期に本当に助かりました。


仕事と育児を両立する上で、家族はもちろん、同僚からたくさんのサポートをいただきました。企業として多様な働き方ができる仕組みを整えているため、男女問わず誰でも公平にチャンスが与えられます。人材開発プログラムも豊富にあり、キャリアの選択肢が広く、「子どもがいるから…」が障壁になることはありません。今後は、自分がこれまでサポートしていただいた経験を生かし、誰もが自分らしくキャリアと子育てを両立できる環境作りにも貢献したいと思っています。

<それ以外に活用した制度>
・育児休業制度・短時間勤務制度

※1 厚生労働省|第16回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)第Ⅱ部 夫婦調査の結果
※2 厚生労働省|令和4年度雇用均等調査 07概要全体版
※3 厚生労働省|第11回21世紀成年者縦断調査(平成24年成年者)の概況 P.5
※4 厚生労働省|リーフレット「育児休業、産後パパ育休や介護休業をする方を経済的に支援します」

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