糖尿病について

糖尿病をより良く理解するために

糖尿病って、どんな病気?

糖尿病は血液中の糖分(ブドウ糖)が高い状態(高血糖)が続く病気です。

すい臓から出るインスリン(血糖を下げる働きを持つホルモン)が分泌されにくくなったり、効き目が悪くなるためにおこります。名前から「尿に糖が出る病気」と考えられがちですが、血液中のブドウ糖の量が問題なのです。

糖尿病のタイプ

大きく分けると小児や若年層に多い1型と成人に多い2型の2タイプがあります。

1型 小児や若年者に多いタイプ

すい臓にあるインスリンを作り出す細胞が破壊されて、インスリンがほぼゼロの状態です。このため治療にはインスリン注射が欠かせません。ウィルス感染などが引き金になって発病します。

2型 成人に多いタイプ

日本では圧倒的にこのタイプが多く、生活習慣病でもあります。遺伝的要素も強いと言われており、近親者に糖尿病患者がいる場合は注意が必要です。インスリンの分泌が低下しているか、効き目が悪くなっている状態です。

糖尿病の治療

血糖値が適正な範囲に入るようにコントロールすることが基本です。

食事療法

摂取量を守り余分なエネルギーをとりすぎなければ、食べていけないものはありません。栄養士からの指導を受け、正しい食事の摂り方を習得しましょう。

運動療法

余分なエネルギーを運動により消費すると血糖値も下がります。また、習慣的に運動することでインスリンが効きやすい体質になります。毎日、続けられる運動を選びましょう。

薬物療法

食事療法と運動療法だけで血糖のコントロールがうまくいかない場合に、薬物療法を行います。血糖を下げる飲み薬や、インスリン注射が使われます。

血糖値コントロールの指標

治療により血糖コントロールがうまくいっているかどうか調べるために、次のような方法があります。

血糖自己測定

1日のうちで血糖値は刻々と変化しています。血糖の変化を意識するのは難しいので、自宅での血糖測定をおすすめします。毎日の血糖コントロールのために、測定値をノートに記録して生活を振り返りましょう。

ヘモグロビンA1c(ヘモグロビンエーワンシー)(NGSP)

長期間の血糖を反映します。正常域は4.6 〜 6.2%です。その時の血糖値が良くてもヘモグロビンA1c が高ければ、過去1 〜 2 ヶ月の平均した血糖コントロール状態がよくなかったといえます。

日本糖尿病学界編:科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドラインより引用改変

高血糖と合併症

糖尿病の恐ろしさは、合併症にあります。

糖尿病の初期にははっきりとした自覚症状はありません。しかし高血糖状態がひどくなると、のどが渇く、トイレが近い、やせてくるなどの急性の合併症による症状がでてきます。また、長年にわたる慢性の高血糖状態は、少しずつ血管や神経に悪い影響を及ぼして、様々な合併症の原因となります。

糖尿病網膜症

成人の失明原因の 1位で、年間約 3,000人が糖尿病により何らかの視覚障害になっています。定期的な眼科検査が必要です。

糖尿病腎炎

腎臓の機能が弱ってくると尿タンパクが陽性になりむくみなどがでてきます。これが進行すると人工透析が必要になります。人工透析の原因疾患の1位です。

糖尿病神経障害

比較的早くから、両側性の足のしびれ・痛み・つり・冷え・ほてり・立ちくらみ・発汗異常・ED などの症状がみられます。

動脈硬化性疾患

動脈硬化が進行しやすく、心筋梗塞や脳梗塞の危険性が高くなります。高血糖や高脂血症の治療も大切です。

糖尿病の足

感覚が鈍くなるために、ちょっとした傷ややけどに血管障害や感染が複雑に組み合わさって、潰瘍や壊疽になることがあります。

その他

感染症にかかりやすい、歯周病や虫歯になりやすいなど、糖尿病は全身の様々なところに合併症をおこします。

注意するポイント !

糖尿病は自分で管理できる病気です。
病院で正しい知識を身につけ、糖尿病と上手につきあっていきましょう。

  • ポイント一日のカロリーを守りましょう。
  • ポイント歯磨きは丁寧に行いましょう。
  • ポイント適度な運動をしましょう。
  • ポイント禁煙を心がけましょう。
  • ポイント足をチェックしましょう。
  • ポイント血糖値を定期的に測定しましょう。
  • ポイント定期的に通院し、治療を継続させましょう。

糖尿治療や血糖測定は必ず医師の指導・管理のもとで行ない、測定結果により自己判断で糖尿病治療等などを中断・変更しないでください。

このサイトは、有害事象報告のためのものではありません。有害事象については、かかりつけの医師等にご相談ください。

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最終更新日:2011年2月4日