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Session4 - 01

オンライン診療と遠隔健康医療相談の違い

コロナ禍をきっかけに、オンライン診療の利用機会が増えました。いっぽうで、「遠隔健康医療相談」という言葉も聞いたことはあるでしょうか?


「オンライン診療」も「遠隔健康医療相談」も、パソコンやスマートフォンなどの情報通信機器を通して行うという点で同じ「遠隔」ですが、そこに病気の診断などの医学的判断を含むかどうかに違いがあります。
また、遠隔健康医療相談は「医師以外」が行うことも可能で、誰が実施するかによって対応できる範囲が異なります。医師が実施する場合には、医学的見地からのアドバイスが可能ですが、医師以外の人が実施する場合には、一般的な情報提供や受診勧奨にとどまり、医学的なアドバイスはできないのです。

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以下に、厚生労働省の指針による定義を紹介します。

 

オンライン診療:遠隔医療のうち、医師-患者間において、情報通信機器を通して、患者の診察及び診断を行い診断結果の伝達や処方等の診療行為を、リアルタイムにより行う行為。

(省略)

遠隔健康医療相談(医師):遠隔医療のうち、医師-相談者間において、情報通信機器を活用して得られた情報のやりとりを行い、患者個人の心身の状態に応じた必要な医学的助言を行う行為。相談者の個別的な状態を踏まえた診断など具体的判断は伴わないもの。

引用:厚生労働省. オンライン診療の適切な実施に関する指針.平成30年3月, 令和5年3月一部改訂. https://www.mhlw.go.jp/content/001126064.pdf, (参照日:2023年10月23日.)

あらゆることにおいて、私たちが情報を他の誰かと交換・共有する環境が大きく変わってきています。また、できるだけ今あるリソースを有効に活用する動きも活発になってきています。ご自身の環境や状態に合わせて、オンライン診療や遠隔健康医療相談を活用してください。ただし、「緊急性がありそう」「症状をうまくオンラインで説明できないかもしれない」といった不安がある場合は、ぜひかかりつけ医やお近くの医療機関にご相談ください。


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