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笑顔のそばに
災害看護と向き合う未来: 澤田 陽希さん
災害看護と向き合う未来: 澤田 陽希さん
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自ら行動し、創造し、発信するチカラ

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災害時にもきちんと対応できる看護師になりたい―それがTOMODACHIプログラムに参加したきっかけでした。
いちばん印象に残っているのは、NY大学の学長がおっしゃっていた「地域単位で防災対策を進めていくことが大事」という言葉。災害といっても、ある地域では洪水、ある地域で土砂崩れなど、どんな被害が出るかはさまざまです。
だからこそ全国で統一した災害対策ではなく、地域に寄り添った対応を取っていくことが災害医療全体の底上げにつながっていくのだ、と。日本全体という漠然とした捉え方ではなく、まずは自分の住んでいる地域に目を向けて災害対策を考える。それなら私にもできることがあるのではないかと自分のビジョンが明確になる契機になりました。
帰国後、当時通っていた看護学校にかけあって、有志を集めた災害時の対応を考えるサークル「NS-ACT(Nursing Student Action Create Transmit)を発足。積極的に行動し、創造し、発信しようという想いを込めたネーミングです。
系列病院にも協力していただき、災害時を想定した病院内マップや万一の際に気をつけるポイントをまとめた看護学生用の災害時マニュアルをゼロから作成して看護学生全員と共有するなど、さまざまな活動を行いました。NS-ACTは、私の卒業後も、後輩たちによって運営されています。

より実践的な災害看護を学ぶために大学へ編入

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看護学校を卒業後、災害医療をより専門的に学びたいという想いから日本赤十字看護大学に編入しました。現在は実践的な災害看護や看護師だけでなく保健師も視野に入れた学びを深めています。
災害は医療に携わるすべての人にとって無関係のものではありません。TOMODACHIプログラムは、災害看護を目指している方はもちろん、看護のプロフェッショナルを目指す全ての方にとって貴重な経験になるので、ぜひチャレンジしてほしいと思います。
私自身、震災を経て参加したTOMODACHIプログラムの経験が自分の進む方向を決めるきっかけになり、また、学びを深める中で看護学校から看護大学へ、看護師から保健師へ と視野を広げることにもつながりました。
保健師に興味を持ったのは、主に病院内で仕事をする看護師に比べ、地域密着型の保健師の方が自分のやりたいことに近いのではないかと考えたからです。将来は宮城県に戻って地元地域の災害医療や防災対策に携わりたいと思っています。