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【健康診断をしばらく受けていない方へ】
健康診断であなたの未来はどう変わるか

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「健康に自信がある」「忙しくて時間がない」そんな理由で健康診断を後回しにしていませんか?
健康診断は今病気かどうかを確認するためだけに行うものではなく、病気のリスクに気付き予防するためのものでもあり、あなたの人生をより豊かにする上で重要なツールです。改めてなぜ健康診断が必要なのか、受けることでどんなメリットがあるのか、ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人グループ統括産業医の岡原伸太郎先生へのインタビューをご紹介します。

Q.健康診断って本当に必要ですか?

A.健康診断は、自分の状態の変化に早く気付くことができる、優れた手段です。多くの病気は、早期発見できれば治せる可能性も当然高くなります。例えばがんなど、自分でも気付かないうちに進行してしまう病気は、痛みや不具合が出てから受診したのでは手遅れになってしまう場合があります。
いうなれば、健康診断は自分自身の健康への理解を深めるためのツールであり、正しいアクションを取るためのセンサーのようなものだと思ってください。

 
 

【コラム】健康は見えないものだからこそ大切に

健康は空気のようなものです。普段はその存在を意識せず、当たり前のように感じています。しかし、失ったら生きていけません。健康という見えないものだからこそ、若いうちからその価値に気付き、コントロールしていくことが重要です。そうすることで、人生の後半で大きな差が生まれてきます。健康診断は、そんな「見えない健康」を可視化してくれる貴重なツールなのです。

 

 

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Q.健康診断を受けた方がいいと分かってはいるものの、忙しくてつい先延ばししてしまいます。

A.忙しい中でも、健康診断に少しの時間を使うことができれば、将来大きな病気になるリスクを減らせるかもしれません。将来の時間とお金の節約にもつながるでしょう。そう考えると、今の優先順位を少し見直してみる価値はあると思います。
また、健康管理は、仕事にメリハリをつけるため、あるいは趣味のパフォーマンスを高めるためなど、ポジティブな目標と結び付けて取り組むようにしましょう。それは、健康診断を受けるモチベーションにもつながると思います。

 

【コラム】なぜ健康診断を先送りしてしまうのか?

私たちには「現在志向バイアス」という心理的傾向があります。これは、将来の大きな利益よりも目先の小さな利益を優先してしまう傾向のことです。健康に関しても同様で、病気を予防したいと思っていても「今は忙しいから」「今は元気だから」と先送りにしがちです。しかし、健康診断を受けることで得られる将来の健康という大きなメリットを考えると、今それに時間を割くことは十分に価値があります。この心理バイアスを意識し、長期的な視点で健康を考えることが大切です。

 
 
 

Q.「健診」と「検診」、その違いを教えてください。

A.健康チェックには、「健診」と「検診」があります*1*2。健康診断の略である「健診」は、全般的な健康状態を幅広く検査するもので、法律(労働安全衛生法)によって実施が義務付けられている「法定健診(定期検診)」と任意の判断で受ける「任意健診」とに分けられます。職場の定期健康診断やメタボ健診は「法定健診」に当たるので、会社が費用を負担してくれます。人間ドックは、「任意健診」のため、費用は自己負担になることが多いです。
一方、「検診」は特定の病気を見つけるための検査で、がん検診や婦人科検診など、特定の疾患について検査します。「検診」は通常任意ですが、自治体が住民に対して提供しているもの、所属されている職場や健康保険組合が提供しているものなど、費用補助があるものもあります。
この「健診」と「検診」の違いを理解した上で、自身に必要なものを適切に活用しましょう。

 

Q.健康診断、人間ドック、がん検診、どこまで受けたらいいでしょうか?また、どう使い分ければいいですか?

A.まず、職場の健康診断は法律で定められているものなので、必ず受けるべきです。
がん検診は、厚生労働省が科学的な根拠に基づいて、各がん検診の推奨される対象者と検査項目、そして受診間隔を示していますので*3、がん検診を検討する際には、その指針に基づいて判断し受診すると良いでしょう。
人間ドックは、より詳細な検査が可能で、職場の健康診断やがん検診では見つけられないような健康リスクを発見できる可能性があります。自分の健康状態や家族の病歴、年齢などを考慮して、必要に応じて受診を検討するといいでしょう。
使い分け方としては、まず法定健診(職場の健康診断など)を基本として、自身の年齢や性別、既往歴、家族歴に応じてがん検診や人間ドックを利用するというのが一般的です
大切なのは、自分の健康状態やリスクを理解し、それに応じて適切な検診を選択することです。分からないことや自分で判断がつかないことがあれば、かかりつけ医に相談してみましょう

 

Q.健康診断を受けると、私の健康や人生にどんな変化がありますか?

A.健康診断をきっかけに、健康に対する意識も生活習慣も大きく変わる可能性があります。自分の健康状態を知ることで、具体的な改善目標が立てられます。また、健康診断の結果をきっかけに、食生活を見直したり、運動を始めたり、ストレス管理に気を付けたりすれば、日々の生活がより活力に満ちたものになっていくでしょう。健康診断は病気を見つけるためだけではなく、より良い人生を送るための手段として捉えることが大切です
 
 
 

【コラム】家庭や職場で健康に気遣うあなたの背中を見せることは大切

健康診断の結果を家族やパートナーと共有したり、健康管理に前向きな姿を見せたりすると、その相手の健康意識も高まることが期待できます。これは「クロスオーバー効果」と呼ばれる心理的現象で、自身の健康への意識や行動が周囲に伝播するのです。それは職場でも同じです。チームリーダーの方などは、率先して健康行動をとり、メンバーにその取り組みについて話してみましょう。職場全体の健康意識も高まるでしょう。

 

 

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健康診断は、あなたの健康を守る大切な味方です。「面倒くさい」「怖い」といった気持ちは誰にでもありますが、それを乗り越えて定期的に受診することで、より健康で充実した人生を送るチャンスが広がります。今日からでも、健康診断を前向きに捉え、未来の自分自身への投資として活用してみませんか?

*1 参考:厚生労働省.「e-ヘルスネット 健康用語辞典-健診」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/metabolic/ym-093.html
*2 参考:厚生労働省.「e-ヘルスネット 健康用語辞典-検診」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/metabolic/ym-094.html
*3 参考:厚生労働省.「がん対策情報 がん検診」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000059490.html

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