一つ前のセッションでは、標準治療が現時点で考え得る「最良の治療」であることをお伝えしました。診療ガイドラインに標準治療が示されていて、先進的な医療も選択できる場合には、一般的に標準治療が推奨されます。
また標準治療は、「科学的根拠に基づいた効果が提示されているため、保険診療の範囲で提供されます(先進的な医療は多くの場合、保険適用外で自己負担)」*1。
先進的な医療がどのようなものなのか、気になる方もいらっしゃるかもしれません。個々人によって状況や、治療に期待することや考え方もさまざまです。ご自身にとっての「最適」を見つけるために、ご自身の価値観なども踏まえながら、先生と治療法について話しましょう。看護師さんや薬剤師さんに相談するのもよいかもしれません。
先進的な医療のうち、厚生労働省で定義している「先進医療」については、厚生労働省の「先進医療の概要について」*2に詳しく掲載されていますので、ご参照ください。
*1参考:中山健夫.健康情報は8割疑え!京大医学部のヘルスリテラシー教室.法研.2021年.
*2厚生労働省.「先進医療の概要についてhttps://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/sensiniryo/index.html.(参照日2023年11月10日)
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