全国15,000人
「健康診断・人間ドック、がん検診等、医療受診に関する意識調査」2021年版 医師調査も実施
全国15,000人
「健康診断・人間ドック、がん検診等、医療受診に関する意識調査」2021年版 医師調査も実施
「健康診断・人間ドック、がん検診等、医療受診に関する意識調査」2021年版 医師調査も実施
「健康診断・人間ドック、がん検診等、医療受診に関する意識調査」2021年版 医師調査も実施
[生活者・医師]
7.コロナ禍での疾患リスクと不安
- 「通院を延期した・控えた」は、2020年調査よりも減少
- 通院や受診を延期・控えた理由は、コロナ感染リスクを挙げる人が最も多い
- 受診した理由は、「コロナ感染リスクよりも、体調や症状への不安が大きいから」が最も多い
- 生活者の適切な医療機関の受診のために重要なこととして、生活者・医師ともに約3割が「かかりつけ医」と認識。また医師の約4~5割が、「コロナの正しい理解」「医療機関の感染リスク低減への対応」「ワクチン接種完了」「治療薬」などのコロナ関連項目が重要と捉える
コロナ禍での医療機関への通院(検査・治療)について聞いたところ、2020年調査と比較して通院を「延期した」や「控えた」と回答した人の割合は減少していました。「延期(休止)中」または「一時期控えた」と回答した人の割合は、「通院(疾病の定期チェック、検査)」が、2020年の28.8%から19.9%に、「通院(治療)」も24.1%から16.6%に減少しています。

*n数は、通院の必要性のあった人が対象。
「受診や手術の必要はなかった、症状はなかった」と回答した人を除く
上述のように、通院を延期した・控えたと回答した人の割合は減少したものの、延期や控えた人にその理由を聞くと、「コロナの感染リスクを絶対に回避したいから」が最も多い回答となりました。

*n数は、通院の必要性があったが、
「延期(中止)中」あるいは「(一時)控えた」と回答した人数
なんらかの症状があった際の受診率について、症状別に見ると、約2~3割の人が心疾患・脳梗塞や脳出血、がんが疑われる症状があってもコロナの影響で受診を控えていたことがわかりました。

*n数は症状があった人数。
「受診や手術の必要はなかった、症状はなかった」と回答した人を除く
医療機関の受診を控えた人に、その理由を尋ねると、症状の種類にかかわらず、「コロナの感染リスクを絶対に回避したいから」や、「控えた時の自身の体調や症状よりも、コロナの感染リスクの不安が大きかったから」の回答割合が多くなっています。

一方、逆にコロナ禍にもかかわらず医療機関を受診した人に受診した理由について尋ねると、「コロナの感染リスクより、控えた時の体調や症状に関する不安が大きかったから」と回答した人が、15%~28%の割合となっています。しかし、「病気は早期発見・早期治療が重要だと思うから」を挙げた人の割合は、10%前後にとどまっており、特に「頭痛の程度が徐々に強くなり、嘔吐の頻度が増加、歩き方や話し方の違和感がある(7.4%)」や「関節や腰、背中の痛み(7.6%)」での割合が低い傾向にありました。

病気の早期発見のため、体調不良時に医療機関を適切に受診するために重要と思われることを、生活者と医師の両方に聞きました。
生活者側の回答で最も多かったのは、「日頃からかかりつけ医をもち、相談できる関係性をつくること」(32.5%)で、医師の結果もほぼ同じ割合(30.0%)でした。また、「早期発見によって治療の選択肢や可能性が拡がることについて知ること」も生活者と医師ともに約30%でした。
両者に大きな開きが出たのは、コロナに関連する生活者の理解やコロナのワクチン接種や治療に関する項目でした。医師側で最も回答が多かったのは「コロナに関する正しい基本情報を得られること」(55.7%)で、生活者と29.4ptの差が出ています。その他、「医療機関のコロナへの感染リスク低減に向けた対応に納得できること」が26.9pt差、「コロナワクチン接種を完了していること」が17.4pt差、「コロナの治療薬ができること」が14.2pt差となりました。
