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不整脈 / 心房細動

心房細動は不整脈の1つです

心房細動とは

心房細動とは、心房といわれる心臓の上の部屋が小きざみに震え、十分に機能しなくなる不整脈のひとつです。
動悸(どきどき)がしたり、めまいや脱力感、胸の不快感を感じたり、呼吸しにくい感じがしたりすることもありますが、自覚症状のない方もたくさんいらっしゃいます。加齢にともなって起こりやすくなるといわれていますが、働き盛りの若年の方にも起こり得る不整脈です。

心房細動自体は死に至る病気ではありませんが、放置しておくと「脳梗塞」や「心不全」を招くことがあり、注意が必要です。
心房細動は、適切に治療を行えば、症状を抑えるだけでなく、根治の可能性があります。適切な検査を受け、早期に治療することで、生活の質(QOL)の向上を目指しましょう。

心房細動の見つけ方

図のように手首の内側の親指側に3本の指をあて、脈をとります。脈が時計の秒針のように規則正しく打っていれば正常です。不規則に乱れていたり、速くてとりづらい場合は心房細動が疑われます。かかりつけ医を受診し、心電図検査を受けてください。

また不整脈でお困りの方はかかりつけ医に相談し、不整脈専門医を紹介してもらってください。

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心房細動が起こる理由

心臓には4つの部屋(右心房、右心室、左心房、左心室)があり、それぞれがポンプのはたらきをしています。心臓が正常に動いている場合、右心房にある洞結節から心臓を動かすための命令(電気信号)が規則正しく出され、房室結節を通して心臓全体に伝わり、心臓がポンプの役目を果たします。
しかし心房細動は、異常な電気が洞結節以外から発生して心房全体が無秩序に興奮する状態です。信号が左心房の一部などから発生したり、心房の中で回り続けたりしています。心室の動きも不規則となり、拍動が通常より増加し、1分間に100~150回程度となります。
心房細動が起こると、ポンプの力が低下し、血液が心房の中でよどんでしまいます。そのため、血のかたまり(血栓)ができやすくなります。この血栓が脳に運ばれると、脳梗塞を引き起こします。

心房細動ではどのような検査をしますか?
心電図検査、24時間心電図検査、心エコー検査、また原因となる病気の有無を調べるために甲状腺機能や血液の検査などが行われます。
心室細動と心房細動はどう違うのですか?
心臓の中で正常に動かなくなる部分(部屋)が異なります
心室細動は、血液を全身に送り出す心室という部屋がけいれんする病気です。心臓がまったく動かなくなるため、速やかに適切な治療を行う必要があります。自動体外式除細動器(AED)が有効な場合が多いので身近なAEDを使えるようにしておきましょう。
心房細動の場合は、心臓の機能は低下しますが、まったく動かなくなるのではありません。そのため、心臓の状態を確認しながら、患者さんの状態に応じ、適切な治療を進めていく必要があります。

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心房細動の合併症

心原性脳梗塞

脳梗塞は、脳の血管が狭くなったり、つまったりして、脳に酸素や栄養が送られなくなるため、脳の細胞が損傷してしまう病気です。特に、心房細動では大きな血栓が脳まで運ばれ心原性脳梗塞を引き起こすことがあります。心房細動が引き起こす心原性脳梗塞では、他の脳梗塞よりも広い範囲の脳がダメージを受けるため、特に予防が肝心です。

心不全

心房細動によって心拍の速い状態が続くと、心臓の収縮機能が低くなってしまいます。全身に血液を送り出す心臓(ポンプ)の力が不十分になることを心不全といいます。心不全になると、日常生活が制限され、時に命にかかわることがあります。そのため、予防・治療が大切になります。

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心房細動の原因・治療の基礎知識

治療には、心房細動を起こしやすい病気の治療や原因の改善、心房細動自体を抑える薬の投与や、根治を目指すカテーテルによるアブレーション治療、また脳梗塞の原因となる血栓を予防するために血液をさらさらにする薬剤の投与などがあります。

【 監 修 】
社会福祉法人恩賜財団 済生会熊本病院
心臓血管センター 不整脈先端治療部門
最高技術顧問  奥村 謙 先生