毎年の健康診断はきちんと受けていますか?職場からの指示で何げなく受けているという方も多い健康診断ではありますが、それらをきっかけに病気の早期発見につながったケースや自分の病気のリスクに気付けたケースはとても多いです。実際に、健康診断にまつわるエピソードをご紹介します。
会社勤めをしておらず、専業主婦のため、もう何年も健康診断を受けていませんでした。家でたまに体重計に乗ったり、風邪で医療機関にかかった時に血圧を測ったりする程度で、「自分には大きな持病もないし健康診断は受けなくても大丈夫」だと思っていました。
でも孫ができた時、「元気で長生きしたいな」と思い始め、娘からの勧めもあり、やっと重い腰を上げて健康診断を受けてみたんです。その結果、心臓に異常が見つかり、「心房細動」という不整脈の一種であることが分かりました。普段から疲れやすさや動いた時の息切れを感じていたものの、この不調は年齢のせいだと思い込んでいたので、まさか自分にこんな病気が見つかるとは思いませんでした。先生が言うには、この病気は自覚症状がなく健康診断で見つかるケースが多いのだそうです。
今は、薬による治療をしていますが、最近はカテーテルアブレーションという根治を目指せる治療法もあるようなので、先生と相談しながら決めていきたいと思います。
今まで、専業主婦だと会社から「健康診断を受けてください」と言われることもないので、健康診断を身近に感じていませんでした。でも、孫の成長をできるだけ見ていたいですし、健康で元気に人生を生きていくためには、やはり年に1度は受けるべきですね。周りの人には、もっと早くから健康診断を受けておけばよかったと私のような後悔をしないよう、定期的に受けるべきだと伝えたいです。
学生時代は運動部だったこともあり、若いうちは体力と健康には自信がありました。そのため、健康診断も年に1回、会社員としての義務感で受けていた感覚です。しかし、36歳で受けた人間ドックの目の検査で、急にD判定(要精密検査)となってしまったんです。これまではずっと結果がオールA(異常なし)だった私にとって、D判定はショックでかなり落ち込みました。
その後、医療機関を受診し、再検査を受けたところ、「緑内障の疑い」があり、経過観察が必要であることが分かりました。「緑内障=失明」という怖いイメージがありましたが、その際に先生から、「早くリスクが分かって運が良かったですね。これから先、定期検査を続けていけば、もし将来的に緑内障と診断される時が来ても目薬で早期治療が可能ですよ」と言っていただき、とても安心しました。
今では、毎年1回、定期検査に通って目の状態を診てもらっています。妻にも検査結果は共有し、目の検査時期が近づくと、妻からも教えてもらっています。
自覚症状がない病気は、健康診断を受けていなかったら全くリスクに気付かないので、怖いですね。自分の健康は過信することなく、健康診断や人間ドックは受けた方がいいと、この経験から身に染みて感じました。