適切なタイミングで医療機関にかかることができれば、治療の選択肢も広がります。
多くの疾患は、早期発見・早期治療が鍵となるため、気になる症状がある場合はためらわずに受診しましょう。早めの受診によって、より安全で効果的な治療を受けられる可能性が高まります。また、健康診断を定期的に受けて、自分の体の状態を把握しておくことも大切です。
具体的に、4つの診療科(循環器内科、整形外科、脳神経外科、産婦人科)を例に適切な医療受診のためのヒントをお伝えしますので、参考にしてみてください。
※これらの症状は代表的なものであり、全ての患者に当てはまるわけではありません。同様の症状であっても、他疾患の可能性もありますので、気になる症状がある場合は専門医の診断を受けることが重要です。
心臓や血管に関連する疾患を専門とするのが循環器内科です。扱う疾患は、生命に直結する可能性が高いものも多く、早期発見・早期治療が非常に重要です。
骨、関節、筋肉、腱、神経などの運動器官の疾患や外傷を扱うのが整形外科です。適切な時期の受診は、痛みの軽減や機能回復に重要です。
これらの症状が持続していたり、日常生活に支障が出ていたりする場合は、整形外科の受診をおすすめします。また、急な痛みや腫れ、外傷後の症状がある場合にも受診が必要です。
脳や脊髄、神経の疾患を専門的に扱うのが脳神経外科です。この領域は体の中枢を担うため、早期発見・早期治療が極めて重要となります。
これら緊急を要する疾患の可能性がある場合は、時間との勝負です。気になる症状が現れた場合には、一刻も早く専門医を受診してください。早期に適切な治療を受けることで、後遺症のリスクを軽減し、回復の可能性も高まります。
女性の一生涯の健康をサポートするのが産婦人科です。妊娠・出産に関することだけでなく、婦人科では女性特有の疾患や悩みに対応してくれます。
産婦人科を受診し医師に相談する際には、以下のことにも留意しておくと、より適切な治療や解決策につながります。また、20歳以上の方は定期的な子宮頸がん検診も受けるようにしましょう。
*1 参考:国立循環器病研究センター.「循環器病について知る」
https://www.ncvc.go.jp/hospital/pub/knowledge/disease/
日本臨床内科医会.「高血圧」
https://www.japha.jp/general/byoki/hbp.html
*2 参考:関東地区整形外科勤務医会.「整形外科の病気」
http://www.osnka.jp/byoki/index.html
*3 参考:国立がん研究センター希少がんセンター.「脳腫瘍」
https://www.ncc.go.jp/jp/rcc/about/brain_tumors/index.html
国立循環器病研究センター.「脳卒中」
https://www.ncvc.go.jp/hospital/pub/knowledge/disease/stroke-2/
国立病院機構 大阪医療センター.「大阪医療センター診療ナビ」
https://osaka.hosp.go.jp/shinryo-navi/index.html
名古屋私立大学医学部付属東部医療センター.「水頭症」
https://w3hosp.med.nagoya-cu.ac.jp/toubu/department/neurosurgery/hydrocephalus/
*4 参考:厚生労働省.「国民生活基礎調査の概況 2022」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa22/index.html
*5 参考:厚生労働省.「令和4年(2022) 人口動態統計月報年計(概数)の概況」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai22/dl/gaikyouR4.pdf
*6 参考:日本産科婦人科学会.「産科・婦人科の病気」
https://www.jsog.or.jp/citizen/5704/