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第12回ヘルシー・ソサエティ賞受賞者発表

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健全な社会は、
誰かの努力によってつくられています。

健やかな社会・地域づくりや国民のクオリティ・オブ・ライフの向上に貢献した方々を称える目的で、平成16年に設立された「ヘルシー・ソサエティ賞」。
第12回目の今回は合計4名の受賞者が選ばれ、都内で受賞式が行われました。
受賞されたのはいずれも教育や医療、ボランティアなどの分野で指導的役割を果たしている方々です。
この賞を機に、国民の健康、地域社会の福祉、さらに生活の質の向上のための有意義な活動が、より広く普及することが望まれます。

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受賞者紹介


  • 教育者部門 ホスピスによる緩和ケアを推進

    柏木 哲夫 氏(かしわぎ てつお)

    宗教法人在日本南プレスビテリアンミッション淀川キリスト教病院 理事長
    公益財団法人日本ホスピス・緩和ケア研究振興財団 理事長

    看護師である母のもとで育った柏木氏は、自然と医師を目指すようになり、大阪大学医学部に入学した。卒業後には同大学の精神科に入局。後にワシントン大学に留学し、リエゾン精神医学と末期がんの患者さんへのチームアプローチを学んだ。

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    ホスピス開設時、米国宣教師(右)と共に

    淀川キリスト教病院の精神神経科医長として帰国した後、イギリスのホスピスを紹介する新聞記事を見たことを機に渡英。シシリー・ソンダース博士主宰のホスピスに滞在した。1984年、淀川キリスト教病院内に日本で2番目のホスピスとなる緩和ケア病棟を開設。ホスピス長、名誉ホスピス長を歴任して2,500名以上の患者さんを看取った。

    また、緩和ケアの推進活動として様々な組織の設立に関わるとともに、大学でも教鞭をとった。

    ※精神科医が各科と協力して患者の精神的ケアを行う医療。
    「リエゾン」は「橋渡し」を意味する。



  • ボランティア部門(国内) 看護師による在宅看護ボランティアを展開

    菅原 由美氏(すがはら ゆみ)

    特定非営利活動法人 キャンナス 代表
    菅原氏は義母が大腸がんになった時、看護師の資格を持っていたことで"在宅看護"が認められたことをきっかけに、看護師による在宅看護ボランティアのアイディアを思いついた。

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    1997年、約30名の賛同者と共に、日本初の訪問ボランティアナース団体「キャンナス」の活動を開始した。キャンナスは「デキル(Can)ことをデキル範囲で行うナース(Nurse)」という名の通り、一度リタイアした看護師に、デキル範囲でその経験や技術を活かす場を創出。介護保険制度では対応しきれない滞在型訪問介護サービスを提供することで、地域の人々のニーズに応えてきた。また、有償ボランティアとすることで、サービスの提供方法を簡潔化。

    現在では全国91か所以上で在宅看護・介護サービスを展開している。

    活動のご紹介(動画)
    活動のご紹介(動画)


  • ボランティア部門(国際) 発展途上国における計画的医療環境改善

    宮田 隆 氏(みやた たかし)
    特定非営利活動法人 歯科医学教育国際支援機構 理事長

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    ラオス、カムワン県にて患者さんを診断する宮田氏

    歯科医である宮田氏は、1991年にカンボジアを訪れ、内戦で荒廃したヘルスサイエンス大学の悲惨な実状に触れ、教員や学生の教育などの支援を決意した。その後、教授などを務めた明海大学を2002年に早期退職。特定非営利活動法人・歯科医学教育国際支援機構を設立し、カンボジア、ラオス、メキシコ、東ティモールを中心に医療・教育支援を続けている。

    カンボジアでは歯周病予防プログラムを考案し、人々の健康管理に寄与。ヘルスサイエンス大学で教鞭をとり、同国初の政府認定歯周病専門医を育成するなどしてきた。

    東ティモールでは内戦で霧散した歯科看護師を各地のヘルスセンターに職場復帰させた。さらにラオスでは看護師への歯科医療の技術移転などに成功している。


  • 医療従事者・医療介護部門 統合失調症治療薬の開発に貢献

    糸川 昌成 氏(いとかわ まさなり)
    公益財団法人 東京都医学総合研究所 病院等連携研究センター センター長・参事研究員

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    2011年夏、松沢病院で行われた
    看護師への精神疾患の講義

    幼少期に自身の母親が病気で亡くなったことを聞かされた糸川氏は、医師になることを決意。埼玉医科大学医学部時代に精神科医の道を選び、東京医科歯科大学の精神科に入局後、同大学教授で統合失調症研究の泰斗・融道男氏の勧めで「統合失調症とドーパミン遺伝子の変異」の研究を開始した。

    1993年、変異したドーパミン遺伝子を発見したとして世界初の認定を受け、2010年に一般の統合失調症患者の約4割に特殊な代謝変化があることを突き止めた。11年には代謝変化が特殊なビタミンで改善されることを発表。現在、この特殊なビタミンによる統合失調症治療薬の承認を目指している。安全なビタミンを薬として用いることができれば、画期的な治療が期待される。

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