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なぜ・いつ・誰が受けるべき?
がん検診編

新型コロナウイルスの感染に対する不安の中、がん検診を受けるべきか検討されている方への参考情報として、がん検診が大事な理由、受診に適切な頻度や年齢をお伝えします。

※本ページの内容は、各種機関の情報を参照した上で作成しています。

Q.がん検診は、何のために受けるのですか?

A.がん検診は、がんを早期発見し、適切な治療を行うことでがんによる死亡を減らすことが目的です。国が推奨するがん検診は、胃がん検診、子宮頸がん検診、肺がん検診、乳がん検診、大腸がん検診の5種類です。がん検診では、がんの疑いがあるかないかを調べ、「がんの疑いあり(要精検)」となった場合には精密検査を受けます。精密検査で「がん」と判明した場合は、必要に応じてがんの治療に進みます。なお、本項の記述にあたっては、国立研究開発法人国立がん研究センター「がん検診 もっと詳しく知りたい方へ」国立がん研究センターがん情報サービス一般の方向けサイトを参照しました。詳細は参照元サイトをご確認ください。

Q.がん検診は毎年受けないといけないのでしょうか?隔年でもいいのでは?

A.がんは発見できる大きさに限界があり、小さすぎるがんは発見が困難である一方、発見できる大きさになった状態から早期がんのステージに進むまで、たった1年~2年と言われています※1。早期の発見・治療を可能にするためにも、厚生労働省は1年に1回(がんの種類によっては2年に1回)の間隔で受けることを推奨しています。また、厚生労働省発行の「全国がん登録 罹患数・率 報告 CANCER INCIDENCE OF JAPAN 2017」※2によると、2017年の上皮内がんを除く全部位の罹患数は97万7,393 人。実に約100万人が、日本国内で毎年新たにがんと診断されていることになります。また、そのうち14.9%※3は検診がきっかけでがんが発見されています。基礎疾患をお持ちの方や高齢の方などで、受診による感染リスクが心配な場合は、かかりつけ医や受診される医療機関に相談しましょう※4

※1 公益社団法人 日本医師会 「知っておきたいがん検診」 対策型がん検診には5種類あります
※2 厚生労働省「全国がん登録 罹患数・率 報告 CANCER INCIDENCE OF JAPAN 2017」P17結果の概要「罹患数」
※3 厚生労働省「全国がん登録 罹患数・率 報告 CANCER INCIDENCE OF JAPAN 2017」P21「発見経緯」
※4 厚生労働省「新型コロナウイルス対策を踏まえた適切な医療機関の受診(上手な医療のかかり方)について」. 上手な医療のかかり方.jp

Q.がん検診は、どれくらいの頻度で受ければ良いでしょうか?推奨される年齢は?

A.厚生労働省は、各種検診ごとに受診間隔と対象年齢を推奨しています(表参照)。この指針は、がん検診による利益(がん死亡率の減少効果)と不利益(死に至らないがんの発見や検診による偶発症の発生など)を考慮して設定されています※1。受診間隔は、乳がん検診、子宮頸がん検診、胃がん検診が2年に1度、大腸がん検診、肺がん検診が1年に1度の間隔が推奨されされています。また、対象年齢は、子宮頸がん検診が20歳以上、大腸がん、肺がん、乳がん検診が40歳以上、胃がん検診が50歳以上を推奨しています※2

※1 国立研究開発法人 国立がん研究センター がん対策情報センター「がん検診について」 国立がん研究センターがん情報サービス医療関係者向けサイト
※2 公益社団法人 日本医師会 「知っておきたいがん検診」 がん検診とは

Q.がん検診受診以外に、がんを防ぐために日頃から気をつけることはありますか?

A.公益財団法人 がん研究振興財団では、「がんを防ぐための新12か条」※を以下の通りとしています。ぜひ、参考にしてください。

1条 たばこは吸わない
2条 他人のたばこの煙を避ける
3条 お酒はほどほどに
4条 バランスのとれた食生活を
5条 塩辛い食品は控えめに
6条 野菜や果物は不足にならないように
7条 適度に運動
8条 適切な体重維持
9条 ウイルスや細菌の感染予防と治療
10条 定期的ながん検診を
11条 身体の異常に気がついたら、すぐに受診を
12条 正しいがん情報でがんを知ることから

公益財団法人 がん研究振興財団 「がんを防ぐための新12か条」より引用


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