
4人目の子どもが生まれた時、妻が乳腺炎という乳房組織の感染症にかかり、一週間以上体調を崩しました。その時、私は妻と子どもたちをサポートするために、家で過ごすことができることをとても嬉しく思いました。
妻がベッドから起き上がれない時、私は家の掃除や洗濯、料理、子どもたちの送り迎えなど、できることは全てやりました。そんな時、「育児休業を取得出来ない父親はどうしているのだろう?」と思いました。そして、「体調を崩している妻が、一人きりで4人の子どもたちの世話をすることを心配しながら、勤務時間を過ごしていたら、どんな気持ちになっただろう?」と想像しました。

育児休業を取得したことで、家族の絆も強まりました。赤ちゃんのオムツや哺乳瓶を運んでくれたりお手伝いを進んでしてくれて、家族全員で赤ちゃんを支える感覚が強くなりました。今でも、4人の子どもたちと初めてお風呂に入った時のことを覚えています。「一体、妻はどうやってこんなことを毎日一人でやっているのだろう?!」と思いました。

育児休業を取得したおかげで、妻の体調も快復し、家族のことを任せられる状態になってから、私も会社に戻ることができました。私が所属する事業部門で、育児休業を申請した男性社員は、私が初めてだったため、簡単な決断ではありませんでした。
日本人は、自分や家族の都合よりも、仕事に対する責任感を非常に強く持つ方が多いと感じています。休暇を申請するにあたり、自分がこれまで持っていた価値観と、家族が抱える状況の間で板ばさみになり、不安になりました。そんな私に対して、上司は、「何があっても休暇を取りなさい。何も心配しなくていい。ただ家族のことだけを考えてあげなさい。チームとして君と君の決断をサポートするから」と言ってくれました。

子どもの誕生は、自分と家族の人生を大きく変えます。親としてこの大きな変化に対応できるよう、ジョンソン・エンド・ジョンソンでは、社員の家族を第一に考え、母親・父親が安心して育児に充分な時間を確保し、多様なニーズに対応できるよう、育児休業制度が強化されています。生まれて間もない我が子と過ごす、かけがえのない親子の時間を過ごすことができたことを心から感謝しています。