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ジョンソン・エンド・ジョンソンのホアキン・デュアトCEOについての5つのストーリー

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2022年1月、ホアキン・デュアトがジョンソン・エンド・ジョンソンの新しい最高経営責任者(CEO)に就任しました。デュアトは過去33年間にわたり、世界各国のジョンソン・エンド・ジョンソンで勤務し、ほぼすべてのビジネス部門に従事した経験を持ちます。

世界で最も広い基盤を持つヘルスケア企業として、ジョンソン・エンド・ジョンソンは飛躍的進化をもたらすヘルスケア・ソリューションの歴史を136年間リードしてきました。ジョンソン・エンド・ジョンソンの歴史と、これまでに培ったデュアト自身の独自の視点を原動力に、デュアトはジョンソン・エンド・ジョンソンのさらなる成長を加速させていきたいと考えています。

今回は、世界中の人々の健康改善に寄与したいというデュアトの思いをご紹介します。
1.

ジョンソン・エンド・ジョンソンの8番目のCEOであるデュアトは、二重市民権を持つ初のCEOです。

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2015年1月、デュアトが米国の市民権を得た日

デュアトは1989年にジョンソン・エンド・ジョンソンに入社し、市民権を有する母国スペインの医薬品部門で働きました。2015年には米国市民権も取得しました。

デュアトは過去33年間にわたり、ジョンソン・エンド・ジョンソンにおける、ほぼすべての部門でリーダーとしてチームを導いてきました。最近では、コンシューマー・ヘルスと医薬品分野における戦略的方向性を定め、さらには、グローバル・サプライチェーン、テクノロジー、ヘルス&ウェルネス等のチームを統括していました。

ジョンソン・エンド・ジョンソンで各国に勤務し多様な経験を持つデュアトは英語やイタリア語を始め、数か国語に堪能です。また、この多様性こそが自らの強みになっていると考えています。

「一人ひとりの違いがジョンソン・エンド・ジョンソンの最大の強みのひとつ」と考えるデュアトは、常に多様な視点を求めることを重視しています。多様な視点はバランスのとれた意思決定に不可欠であり、世界中の人々のヘルスケアニーズを最もよく反映していると考えるからです。

2.

テクノロジーの力と将来性への情熱

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2021年10月、ドイツのジョンソン・エンド・ジョンソン インスティテュート ハンブルグにおいて、臨床シミュレーションチームのガイドの下、バーチャルリアリティシミュレーションでBiosense Webster CARTO ®システムを体験するデュアト

2019年、デュアトは暫定最高情報責任者(CIO)を務めました。この経験がインテリジェントオートメーション(IA)とデータサイエンスを活用してヘルスケアを進化させ、変革をもたらしたいという彼の情熱に火を付けました。

デュアトは、データを利用した意思決定を行うために、科学者である必要はないと考えています。そして、ヘルスケアにおけるイノベーションをよりシンプルにし、加速するためには、社員たちの得意分野である科学や生物学、ビジネスと、テクノロジーの両方に精通した「バイリンガル」にならねばならないと全社員に呼びかけています。

デュアトの下、テクノロジーの活用はジョンソン・エンド・ジョンソンで行われる全業務において必要不可欠なものとなりました。サプライチェーンチームは最先端のリスクシミュレーション技術を用いて出荷の高速化を実現し、研究開発チームは大量のデータ処能力及び機械学習を活用し迅速なデータ分析と意思決定を実現しています。

3.

DNAに刻み込まれたヘルスケアへの情熱

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(左)デュアトの祖母(薬剤師)、幼少期のデュアト、祖父(小児科医) (右)デュアトの母親(看護師)

デュアトは、ヘルスケアに対して情熱を持つ家系で育ちました。母親は看護師、祖母は薬剤師、祖父は小児科医で、三人から「ヘルスケア」で最も重要なことは「ケア」であると教えられてきました。

「自分の家族がヘルスケアに関わっていると、彼らが日々努力している様子や、予断を許さない状況に直面する様を目の当たりにします」とデュアトは語ります。「(その中には)とてもやりがいを感じる瞬間と、大きな悲しみの瞬間があります。ですから、ケアをしてくれる方々をケアする責任が社会にはあると私は考えます。これは、ヘルスケアの第一線で働く医療従事者の精神的・情緒的健康も含めてです」

4.

デュアトが心から大切にしているケアのもうひとつの形―メンターシップ

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マチュー・ジョンソン(Matthew Johnson)(左)とアイシャ・C.ディカーソン(Aisha C.Dickerson)(右)に祝福される2018年と2019年にそれぞれAALC MLK アワードを受賞したアレックス・ゴースキーとデュアト

デュアトはそのキャリアを通じて、自分の能力を伸ばしてくれたメンター、特にスペインから米国に移住した時期に支援の手を差し伸べてくれたメンターに心から感謝しています。彼らのサポートがあったからこそ、デュアトは異なる文化圏での仕事の進め方を学び、新しい国での生活に家族も慣れることができたと振り返ります。

その恩返しとして、デュアトは誰もが自分の潜在的能力を開花させ、自信を深め、新たなキャリアの機会を追求できるようサポートしています。

また、デュアトは10年近くにわたり、ジョンソン・エンド・ジョンソンの自発的社員グループであるエンプロイー・リソース・グループ(ERG)で、メンターシップや専門能力開発の機会を提供しているアフリカン・アンセストリー・リーダーシップ・カウンシル(African Ancestry Leadership Council)のエグゼクティブスポンサーを務めました。この役職を通じて培われた知見が、職場における黒人従業員の経験に対する理解を深める上で役立ったと述べています。

こうした活動が認められ、現在および将来の女性リーダーに長期的な支援を提供するサポーターを表彰するヘルスケア・ビジネスウーマン協会(Healthcare Businesswomen’s Association)により、デュアトは2017年に名誉メンターに指名されました

当時の協会のCEOのローリー・クーク氏は次のように述べています。

「ホアキン・デュアト氏は、女性リーダーの育成及びキャリア向上において優れた実績を残しており、ヘルスケア・ビジネスウーマン協会は2017年の名誉メンターとして、デュアト氏を表彰できることを大変光栄に思います。彼はグローバルなキャリアを通じて、常に多様性とインクルージョンを擁護してきたのです」。

CEOとしてデュアトは、ジョンソン・エンド・ジョンソンが今まで以上にインクルーシブで、社員に裁量が与えられた職場となるよう、日々改善に取り組んでいます。デュアトにとって、社員をサポートすることは、ビジネスの遂行に必要であるだけでなく、ヘルスケアを飛躍的に進化させる上で不可欠な要素なのです。

5.

長期的な思考の賜物としてのデュアトの会社ビジョン

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2018年に中国西安のヤンセンチームを訪問したデュアト。

デュアトは2009年から長期的な成長に向けて医薬品事業の改革に取り組んできました。高いアンメットニーズが存在する患者さんや地域社会への支援を実現する革新的なイノベーションにフォーカスし、ビジネスが強みとする分野に注力することで、変革を実現してきました。

デュアトは、最高科学責任者(CSO)とともに、事業戦略とR&D戦略における重点領域として、代謝・循環器疾患、免疫疾患、感染症・ワクチン、精神・神経疾患、がん、肺高血圧症の6領域を定めました。

その結果、20を超える新薬が承認され*1、5年間連続の成長に貢献しました。この期間には、世界で最も急速に成長した製薬会社としての2年間が含まれています。

デュアトは当時を振り返り、当時とCEOに着任した現在の間で大きな共通点があると考えています。

「ビジネスを変革するための明確な計画を策定し、患者さんの生活を守り改善するという目標を明確な指針として、北極星のように示しながら行動してきました。ジョンソン・エンド・ジョンソンのビジョンにおいて、私は25年先を改めて見据えています。そして、変革的なヘルスケアイノベーションを目指して前進していきます」

ジョンソン・エンド・ジョンソンCEOホアキン・デュアトについてもっとお知りになりたい方は、リンクトインをご覧ください linkedin.com/in/joaquinduato

※この記事は 5 Things to Know About Johnson & Johnson’s New CEO Joaquin Duatoの 抄訳です。

*1 米国における承認

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