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ストーリー
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笑顔のそばに

見えない“違い”に目を向ける

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LGBTQ+への差別をなくし、理解を促す「Open&Out」は、ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DE&I)推進に向けた取り組みの一環として2015年にスタートしました。その活動の軌跡と今をお届けします。

LGBTQ+(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、クエスチョニング/クィアなど)に関する理解啓発とDE&Iの文化醸成に関する活動を行うジョンソン・エンド・ジョンソンの有志の従業員団体「Open&Out(以下、O&O)」。自身もゲイの当事者であり、「O&O Japan」の発起人でもある田口周平さんと、サポーターとして活動を支える藤田奈津さんが語る、LGBTへの理解を深める挑戦のストーリー。

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自分らしくありたい、という想い。悩みや迷いを越え、「Open&Out」をスタート。

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これを言ったら嫌われるのではないか?自分の居場所がなくなるのでは?——自分らしくありたいという想いと周囲の反応への不安。それは、LGBTQ+の当事者でなくても、誰しもが抱えているものなのではないでしょうか。
LGBTQ+は、見た目ではわかりづらいことから「サイレントマイノリティ」や「インビジブルマイノリティ」とも呼ばれます。彼らの多くが職場で直面する問題の一つは、自分のコアになる個性を隠して生活していかなければならないということでしょう。私自身もLGBTQ+の当事者として、パートナーのことを「彼女」と言い換えて話したり、会食の場で「結婚は?」などと聞かれると返事に窮してしまったりすることがありました。そうした小さな嘘の積み重ねが大きなストレスになったり、何気ないひと言に傷ついたり、誰にも打ち明けられずに悩む社員も少なくありません。
LGBTQ+に対する偏見や誤解をなくし、誰もが自分らしくいられる職場環境を作りたい。そんな想いから「O&O Japan」は2015年10月にスタートしました。LGBTQ+について知ってもらい、よりインクルーシブな文化を醸成するために定期的なカンファレンスを開催し、また日本最大のLGBTQ+イベント「東京レインボープライド」の公式スポンサーになるなど、社内外に向けた活動を積極的に行っています。
立ち上げる際には自分のセクシャリティがオープンになることへの不安や迷いもありましたが、2016年に社内のカフェテリアで開催した初のカンファレンスでは、経営陣も含めて100人以上が参加。「これまで意識していなかった見えない違いに気づく大切さを知った」、「子どもが将来自分らしくいられるために勉強したい」など、想像していた以上に前向きな反響が得られ、大きな手応えを感じることができました。


「挑戦」を大切にするJ&Jの企業風土。多様な視点は、ビジネスの「原動力」にも。

O&Oの活動が支えられる背景には、ジョンソン・エンド・ジョンソンがもともと持っているダイバーシティへの深い理解とチャレンジし続ける企業風土があります。日本での活動は、アメリカ本社、カナダにつづいて世界で3番目。アジア・パシフィック地域の中でも保守的なイメージのある日本がLGBTQ+に着手したインパクトは大きく、日本に触発される形でドイツ、ベルギー、イギリスなども手を挙げました。現在では90以上の国と地域で4000人を超す社員が活動しています。アジア・パシフィック地域では2020年の後半にベトナム、タイがO&Oを立ち上げるなど、O&Oの活動がどんどん広がっていることも嬉しい限りです。

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一人ひとりの個性を尊重し、どのように活かすか。このことはDE&Iの視点からはもちろん、企業成長にとっても重要です。LGBTQ+をはじめ、マイノリティが差別や不安に後ろ向きになることなく議論しアイデアを発信すれば、ビジネスに新しい視点をもたらすとともに活性化にもつながります。また、医療のリーディングカンパニーであるジョンソン・エンド・ジョンソンがLGBTQ+をサポートすることで、他の企業や社会に向けてDE&Iの幅を広げ、さらに促進するプラスの原動力になっていくことにも、この活動の大きな意義があると考えています。


Open&Outの活動を通じて、「自分らしくいられる」職場や社会に。

O&Oの活動の目的は、“カミングアウト”ではありません。LGBTQ+に関する正しい知識が浸透することでカミングアウトしてもしなくても働きやすい環境を実現すること。また、そうした配慮をすることでLGBTQ+に限らず、全ての人材の能力が最大限に発揮できる環境作りに貢献することです。日本で“ダイバーシティ”というと女性にフォーカスされがちですが、男女差といった目に見える違いだけでなく、目に見えない「違い」にも目を向け、より多様性を受け入れる土壌を作りたいという想いで活動しています。今後も、女性の活躍を推進する活動を行っている「WLI(Women's Leadership & Inclusion)」や、障害に関する理解と啓発を行っている「ADA(Alliance for Diverse Abilities)」との合同カンファレンスなど、LGBTQ+の枠を越え、DE&Iの意義をもっと幅広く捉えた活動を行っていく予定です。

当初は8名でスタートした活動も、今ではサポーターが200名を超す勢いに。「応援しています」、「私もサポーターになりたい」といったたくさんの激励や賛同のメッセージも次の活動のパワーにつながっています。LGBTQ+の当事者だけでなく、どんな違いがあろうとも、人々が働きやすい会社を目指して、今後も新たなチャレンジをしていきたいですね。


「知ること。行動すること。楽しむこと。差別や偏見をなくすための活動を自分のできることから」

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O&Oの活動理念に共感し、非当事者のサポーター(アライ)になって4年になります。これまで仕事する中であまり問題視してこなかった差別が、社内の身近な人にも起こっているかもしれない。そういう視点を持ち、正しい知識を知ることでたくさんの気づきを得ることができました。普段の生活の中で、LGBTQ+の当事者たちがどんなことで困っているのか、どんな悩みを持っているのかを知る機会はなかなかありません。一人ひとりが「知る」こと、自分にできることから「行動」することで少しずつ良い方向へ変えていける。そんな実感がやりがいにつながっています。

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※アライとは
英語で「同盟、支援」を意味するallyが語源。自身はLGBTQ+の当事者ではないが、LGBTQ+の活動を支持し、支援している人たちのことを言います。


日本初・LGBTQ+など性的マイノリティに関する取り組みを客観的に評価する
「PRIDE評価」にて最高評価の「ゴールド」を4年連続で受賞

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ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人グループは、2017年に任意団体 work with Prideによって日本で初めて策定されたLGBTQ+などに関する取り組みを評価する「Pride指標」において、最高評価の「ゴールド」を受賞し、さらにその中でも5社のみに贈られるベストプラクティスアワードに選ばれました。LGBTQ+に関する理解啓発とDE&Iの文化醸成に関する活動や社内ルール・システムの見直しなど、個々の能力や個性を最大限に発揮し、いきいきと働くことのできる環境づくりへの取り組みが評価されました。その後も、連続してゴールドを受賞しており、2020年で4年連続となりました。


LGBTQ+部門、グローバル ダイバーシティ部門で1位を獲得

ジョンソン・エンド・ジョンソンは、DiversityInc.の発表した2017年ダイバーシティへの取り組みに最も積極的な上位50社の中でも栄誉ある5位に選ばれ、LGBTQ+部門およびグローバル ダイバーシティ部門で1位に選ばれました。そして、2019年には殿堂入り(Hall of Fame)し、O&Oに代表されるLGBTQ+に関する文化醸成啓発活動やインクルーシブな職場環境を作る社内制度、経営陣のコミットメントが高く評価されています。

さらにヒューマン・ライツ・キャンペーン財団 (HRC 財団) の企業平等指数において、2020年に15年連続満点を獲得。当社のダイバーシティ&インクルージョンの取り組みが引き続き高く評価される結果となりました。

*この記事は、2017年10月に掲載したものを編集しなおしたものです。(2021年6月現在)