Skip to content
Heart icon (animated) heart icon (static)
ストーリー
Page logo
ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 メディカル カンパニー
新型コロナウイルスが日本人のがんの早期発見・早期治療に与える影響とは?
新型コロナウイルスが日本人のがんの早期発見・早期治療に与える影響とは?

7) 専門家によるコメント

  • コロナ以外の健康リスクにも目を向け、がんの早期発見・早期治療の可能性を閉ざさないで 

公益財団法人がん研究会 有明病院 病院長 佐野 武 先生


expand


1955年大分県生まれ。80年東京大学医学部卒業。東京大学第一外科研修などの後、86年-87年フランス政府給費留学生(パリ市キューリー研究所フェロー)。三楽病院外科医長、東京大学第一外科助手を経て、93年国立がんセンター中央病院外科医員。96年同医長。2007年同第二領域外来部長。08年癌研有明病院消化器外科上部消化管担当部長。12年(公財)がん研有明病院消化器外科部長。15年同病院副院長、消化器センター長。18年同病院病院長。AMEDプログラムオフィサー。国際胃癌学会事務局長。日本対がん協会常務理事。ドイツ消化器一般外科学会特別賞、英国上部消化管外科学会特別賞、日本消化器外科学会賞などを受賞。

 「2020年の春、新型コロナウイルスの感染流行により、健康診断やがん検診を提供する多くの施設が業務を停止しました。特に内視鏡検査については、緊急時以外の検査を可能な限り控えるよう学会から勧告も出ました。また感染拡大に対する不安から、患者さんの医療機関への通常の受診・通院に強いブレーキがかかりました。7月頃から徐々に改善されてきてはいるものの、医療者は皆、この状況に危機感を強めています。今回の調査では、この新型コロナ感染拡大が皆さんの健診や医療機関受診にいかに強い影響を与えているかが明確になっています。
 この調査が行われたのは、8月の第2波がおさまってしばらく経った10月下旬でした。回答してくれた皆さんも健診や受診を控えようという気持ちが薄らいできた頃だと思われますが、それでも40歳以上の3人に1人が来年のがん検診は控えたいと答えられたのはショックでした。もちろん、健康に自信があってコロナ禍とは関係なくがん検診は受けないという人もいますが、比較的意識が高く、過去3年間にがん検診を受けたことのある人に限っても、4人に1人は来年の検診を控えたいと答えています。また、さまざまな体調不良や異常を感じても、コロナ感染を避けたいがために医療機関を受診しないで済ませている人がやはりたくさんおられます。
 がんの診療に携わる私たちが何を心配するか、是非知っていただきたい。がん検診の意義は、症状のない人たちに早期のがんを見つけて治すことです。発見の確率はそれほど高くはありませんが、それでも毎年確実に多数の早期がんが見つかり、比較的軽い治療(例えば内視鏡的切除など)で治癒しています。非常にゆっくり成長するがんもありますが、多くは着実に進行しますので、がん検診が半年、あるいは1年遅れることで、より進んだ状態で見つかることになり、より大きな手術や強い抗がん剤が必要になります。せっかく毎年検診を受けてきていたのに、コロナのために1年延びた、あるいは何となく受診しなくなってしまって、来年あるいは再来年に進行したがんが姿を現すといったことが、必ず起こってくるはずなのです。
 検診の遅れだけではありません。実は、がんの中には比較的早期に何らかの症状を引き起こすものがあり(例えば早期胃がんに伴う胃潰瘍の症状や、小さい肺がんが引き起こす軽い肺炎など)、医療機関を受診して検査で発見されることがたびたびあります。日本は内視鏡検査やCTへのアクセスが世界で最もよく整備されており、検診以外の日常診療で発見される早期のがんが少なくないのですが、今、これが減っているのです。さらに、かなり進行したがんで症状が出ていても、コロナ感染を恐れて自宅で我慢し続け、非常に具合が悪くなって初めて病院を受診する人がいます。治癒は望めなくとも延命をめざす治療があるのですが、全身の状態が悪化しているとそれさえ行えません。
 このように、コロナのためにすべてが後回しになり、がんが進みます。私たちはこれを恐れているのです。せっかく長年かかってできあがっていたがんの早期発見と安全な治療の体制が、このウイルスのために壊れてしまうのを見たくはありません。
 新型コロナウイルスは、どうやら簡単にはいなくならない。それならば、正しく恐れ、必要な安全策をとりながら、一歩を踏み出しましょう。まだ遅すぎることはありません。」


ジョンソン・エンド・ジョンソンについて
私たちジョンソン・エンド・ジョンソンは、健康こそが豊かな人生の基盤であり、地域社会の繁栄と、発展を促す原動力であると考えています。 この信念に基づき、130年を超える長きにわたり、私たちはすべての世代の、人生のあらゆる段階の人々の健康を支えてきました。今日、世界最大級で広範な拠点を有するヘルスケア企業としての強みを最大限に活かし、世界中の誰もが、どこにいても、心身の健康と健全な環境を享受することができるよう、私たちは適正な価格でヘルスケアにアクセスできる、より健全な社会の実現に向けて努力しています。ジョンソン・エンド・ジョンソンは、私たちのこころと科学の力、画期的な発想力を融合させ、ヘルスケアを飛躍的に進化させるべく取り組んでいます。


ジョンソン・エンド・ジョンソン メディカル カンパニーについて
ジョンソン・エンド・ジョンソンの医療機器部門であるメディカル カンパニーは、人々が健康で幸せな人生を送れるよう支援しています。 1世紀を超えて培ってきた専門知識に基づき喫緊の医療課題解決に取り組みつつ、人々の医療体験をより良いものにするため、またより新しい治療水準の確立につながるよう、革新的な取り組みを行っています。外科、整形外科、眼科、およびカテーテル治療において、いのちを救い、世界中の誰に対しても、より健康な未来への道が開かれるよう手助けすることを使命としています。


[本件に関するお問い合わせ先]
ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 メディカル カンパニー
コミュニケーション & パブリックアフェアーズ
Tel: 03-4411-7155
Email: press@its.jnj.com


<参考資料>はこちら