全国15,000人
「健康診断・人間ドック、がん検診等、医療受診に関する意識調査」2021年版 医師調査も実施
全国15,000人
「健康診断・人間ドック、がん検診等、医療受診に関する意識調査」2021年版 医師調査も実施
「健康診断・人間ドック、がん検診等、医療受診に関する意識調査」2021年版 医師調査も実施
「健康診断・人間ドック、がん検診等、医療受診に関する意識調査」2021年版 医師調査も実施
がん検診の受診率**は微増するも、約6割が「受ける予定はない」「わからない」と回答
新型コロナウイルス感染拡大が、がんの早期発見・がん治療に影響していると考える医師は9割以上
がんが疑われる症状があっても受診を控える人も…
*2020年、2021年ともに「控えたい」+「やや控えたい」意向ピーク時の4月~6月の数値
**受診率には2021年度の実施予定(2021年12月~2022年3月実施予定者)を含む
2021年12月14日
ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 メディカル カンパニー(本社:東京都千代田区、代表取締役プレジデント:玉井 孝直)は、全国の20~79歳の男女15,000人(以下、「生活者」)を対象に、「健康診断・人間ドック、がん検診等、医療受診に関する意識・実態調査」を実施しました。本調査は、2020年10月末に実施した「健康診断・人間ドック、がん検診に関する意識調査」の2021年版です。今年の調査では、「からだの不調など何らかの症状を感じる際の医療機関受診率」について、さらに詳しく調査しました。加えて、今年はがんの診断・治療を行う全国の医師300人を対象とした調査も行い、「がん検診」や「適切な医療受診」に関する生活者と医師との認識の差も検証しています。
生活者調査では、健康診断・がん検診の受診を「控えたい」および「やや控えたい」と回答した人の割合は、昨年調査から減少し、改善傾向が見られました。しかしながら、調査回答者の実際の受診率を見ると、依然として「受診予定はない」あるいは「わからない」とする人は少なくなく(がん検診で約6割)、その理由として「コロナ※感染リスク」や「からだの変調を感じない」、「健康状態に不安を感じない」といったものが多く挙げられています。一方で、医師調査の結果からは、「コロナ感染拡大への不安を理由に健康診断やがん検診などが控えられること」、「がんが進行した段階で病院に来る患者が増えること」を危惧している医師が多いこともわかりました(それぞれ8割以上、6割以上)。さらに今回、生活者調査・医師調査の両方で、体調不良時における医療機関の受診控えが懸念される結果も出ました。
本調査結果では、「コロナ禍が、私たちの受診行動に影響を与え、結果として病気の進行にまで影響を及ぼしている可能性」が示されました。健康診断やがん検診は、からだに不調を感じていない状態、健康状態に不安を感じない状態でこそ病気を早期発見するために重要な予防医療と位置付けられています。がん検診を受診した人の2~3割が「発見が遅れ手遅れになりたくないから」受診したと回答しており、検診の重要性を認識している方もおられます。また、発見の遅れによる影響や、疾患の症状、科学的根拠に基づいた健診・検診の有効性についての情報を求める声もみられています。なんらかの症状を感じた際にそれが重要な疾患の初期症状である可能性があること、早期発見が治療の選択肢を広げる可能性があることも踏まえ、人生100年時代において、より多くの方に健康診断やがん検診を含めた適切な受診について改めて考えていただくきっかけになれば幸いです。
当社は2020年末に、健康診断やがん検診、また体調不良時の診療など、コロナ禍における適切な医療機関の受診のための情報提供サイト「今だから知っておきたいウィズコロナ時代の医療受診」を開設しました。本調査結果を踏まえ、今後も、がんをはじめとする病気の早期発見・早期治療の一助となる取り組みを実施してまいりたいと考えています。
調査結果サマリー
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・「健康診断」「がん検診」を「控えたい」+「やや控えたい」の回答は、「控えたい」あるいは「やや控えたい」の回答者が2020年・2021年ともに最も多かった4~6月で、それぞれ昨年の5割台から3割台に改善。しかし、「来年度控えたい」も約2割存在
・コロナ感染拡大前3年間に受診歴のある人では、「来年度控えたい」が15.1%に
・「健康診断」「がん検診」受診率は昨年から微増も、依然として約6割が「がん検診」を「受ける予定はない」または「わからない」と回答
・加入保険で受診率に差。「健康診断」も「がん検診」も「国民健康保険加入者」が低調 -
・未受診者の理由として「コロナの感染リスク」が減少。「健康診断」では12.8pt低下
・「健康診断」は4人に1人が「健康状態に不安はない」や「経済的負担」
・「がん検診」は4人に1人が「からだの変調を感じない」「健康状態に不安はない」 -
・健康診断、がん検診ともに、「これまでも定期的に受けているから」約4~5割、「受けると安心できるから」が約4割
・「がん検診」は、「発見が遅れ手遅れになりたくないから」と約2~3割が回答 -
・コロナの感染拡大ががんの早期発見・がん治療に影響していると考える医師は9割以上
・コロナの感染拡大が、がん治療に影響を及ぼすことを不安に思う医師は8割以上
・コロナの不安から検診回避の傾向を懸念する医師は8割以上、 がんが進行した段階で病院に来る患者が増えることを懸念する医師は6割以上 -
・生活者:費用負担の軽減を求める声が3割以上
・医師:生活者がコロナの正しい知識を得ることを求める声が5割以上 -
・生活者:コロナ感染拡大を受け、「健康意識が向上」 約4割、「病気の予防意識向上」 約3割
・医師の5割 「体調不良くらいでは医療機関に来る人が少なくなっていると思う」 -
・「通院を延期した・控えた」は、2020年調査よりも減少
・通院や受診を延期・控えた理由は、コロナ感染リスクを挙げる人が最も多い
・受診した理由は、「コロナ感染リスクよりも、体調や症状への不安が大きいから」が最も多い
・生活者の適切な医療機関の受診のために重要なこととして、生活者・医師ともに約3割が「かかりつけ医」と認識。また医師の約4~5割が、「コロナの正しい理解」「医療機関の感染リスク低減への対応」「ワクチン接種完了」「治療薬」などのコロナ関連項目が重要と捉える -
その他データ
- がん検診を受けない理由(肺がん、大腸がん、子宮頸がん、乳がん)
- 「健康診断」「がん検診」の受診意向(エリア別)
- 「健康診断」「がん検診」の受診率と今後の意向(エリア別)
- 加入保険種別にみる今年度の受診率(エリア別)
- 知りたい医療情報
- がん検診への理解
【生活者調査概要】
調査期間: 2021年調査は2021年11月12日(金)~2021年11月14日(日)、2020年調査は2020年10月23日(金)~2020年10月26日(月)
調査方法: インターネット調査。調査対象は、調査会社登録モニターのうち、全国の20代~70代の男女を対象に実施
有効回答数: 2020年・2021年とも15,000人
(うち、2021年の内訳は男性:7404人、女性:7596人)
※エリア別性年代別人口構成比での割り付け
※がん検診に関する回答対象者は検診対象に準ずる
(胃がん・肺がん・大腸がん:40歳以上の男女)
(子宮頸がん:20歳以上の女性)
(乳がん:40歳以上の女性)
※構成比(%)は小数第2位以下を四捨五入しているため合計が100%にならない場合がある
【医師調査概要】
調査期間: 2021年11月17日(水)~2021年11月19日(金)
調査方法: インターネット調査。調査対象は、医療サイトに登録するモニター(医師)のうち、 がんの診断・治療を行っている医師
有効回答数: 300人
・病院に勤務する消化器外科医(40人)、呼吸器外科医(40人)、外科医(30人)、泌尿器科医(30人)
・病院・診療所に勤務する乳腺外科医(40人)、婦人科医(40人)、消化器内科医(40人)、呼吸器内科医(40人)
※なお本資料においては、「新型コロナウイルス」を「コロナ」と表記しています。
お知らせ
掲載データ以外にも、属性別(性年齢別、地域別など)データのご提供が可能です。
詳細は以下までご連絡ください。
ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 メディカル カンパニー
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