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事前研修:2018年

TOMODACHI J&J 災害看護研修プログラムの事前研修を仙台で開催

TOMODACHI J&J災害看護研修プログラムの事前研修が2018年6月9日(土)・10日(日)と2018年7月21日(土)・22日(日)の2回にわたり宮城県仙台市で開催されました。本研修には、選考を経て選出された、東北出身または現在東北に在住の7名の看護学生が参加しました。事前研修の目的は、8月の米国研修前に、参加者および関係者が集結し、目的意識・学習意識の向上を図る事です。

第1回目のセミナーは、参加者がプログラムの全体概要や各種課題を学んだほか、各自が本プログラムへの参加を通して何を得たいか、または達成したいのかを明確にしました。更に、3期生の阿部美沙氏、佐藤未佳氏が、昨年度のプログラムから得られた成果や学びを共有しました。
また、東北大学 災害医療国際協力学の江川新一氏による「災害医療・災害看護」の講義が行われました。参加者らは各自学校の授業等で触れたことはあるものの、実際に専門的な話を聞く機会に恵まれ、終了後には「改めて自身の知識や経験の浅さに気づかされた」と感想を述べました。

更に東日本大震災の被災地の現状を知るために、宮城県南三陸町と石巻市の大川小学校跡地を訪問しました。南三陸町では、当時の南三陸消防署副署長佐藤誠悦氏から、当時の写真や映像を用いて、自身の経験談などを踏まえながら災害医療と災害看護にまつわるお話を伺いました。また、大川小学校跡地では、自身のご家族を津波によって失った経験を持つ佐藤敏朗氏にお話を伺い、メディアでは計り知れない当時の様子を学びました。

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学生らは両氏の話に真剣に聞き入りつつ、時折涙をこらえていました。今回の現地訪問は、参加者の東日本大震災に対する全員の理解や想いを1つにするだけではなく、自身の役割や、どのような看護師や医療従事者を目指したいか、より深く考えるきっかけとなりました。

第2回目の事前研修は、米国側運営協力団体であるChildren’s Nationalより梅津健太氏とエミリー・ドローズ氏を招聘し行われました。参加学生は、米国研修中に訪問する施設について各自で下調べをした情報を共有し、スケジュールを確認し、各施設で注目すべきポイントやより深く学びたい事柄を挙げました。続いてドローズ氏より「米国における災害看護・災害医療」について講義が行われました。

また、第1回目から参加者らは自分にとっての3.11を伝えるスピーチの練習にも取り組みました。その当時のことを振り返り自分の気持ちを言葉にすることに戸惑い、そして人前でスピーチをすることに対してはじめは緊張していた学生も、たくさんのフィードバックを受け、練習を重ね、「自分の想いを伝える難しさと大切さ」や「自分が一番伝えたいことは何なのか」を改めて考える機会となりました。

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次に、昨年度メンターとして参加した岩手医科大学の小坂未来氏にご協力頂き、避難所運営ゲーム(HUG)に挑戦したほか、小坂氏ご自身も現在隊員である日本のDMAT(災害派遣医療チーム)について講義をしていただきました。避難所運営ゲーム(HUG)では、次々に読まれるシチュエーションに対して、避難者の特性に配慮し、避難所となる空間をどのように安全に効率よく使用するかについてチームで話し合い、スピーディに判断をすることが求められました。平時から知識を十分に持っていないと、焦ってしまい、多様な観点での適切な判断を瞬時にできなくなるなどの振り返りがありました。また、DMATの現役の隊員から直接話を伺う貴重な経験を通して、現在の日本における医療と看護の目線から、災害対策や体制を学ぶ機会となりました。

続いて3期生の大宮薫氏、佐藤未佳氏、山口朋花氏が、米国研修から帰国後に各自で取り組むアクティビティを紹介しました。計画の立て方からコツや留意点、そして自分達がこの過程を経て得た達成感や人を巻き込むことの難しさなどの学びを共有すると共に、4期生へ盛大なエールを送りました。