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目の健康寿命を延ばすために必要なアイフレイル予防が必要な女性のイメージ alt
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WELL-BEING

目の健康寿命を延ばすためにできる「アイフレイル」予防とは?

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目の疲れやすさや、見えにくさを感じていませんか。加齢に伴う目の衰えにさまざまな外的要因が加わり、目の機能が低下した状態、またそのリスクが高い状態を「アイフレイル」といいます。この状態を放置するとさらに衰えが進行し、日常生活において見え方に不快感や困難を感じ始めたり、生活の質(QOL)の低下につながります。40代、50代は目の不自由や不安を感じ始めやすい年代。人生100年時代、健康寿命を延ばし快適な生活を送るうえで大切な目。私たちはどんなことに気をつけたら良いでしょうか。


目の健康に関する意識調査で40代以上、「目の健康に不安」がトップ

日本人の平均寿命は男性81.47歳・ 女性87.57歳*1と世界でもトップクラスです。一方で平均寿命と、日常生活を支障なく送ることができる目の健康寿命では10年近い隔たりがあり、この「失われた10年」を最小限に抑え、健康寿命の延伸によるQOL向上への取り組みが喫緊の課題となってきています。

日本眼科啓発会議が2021年6月に40代から80代の男女計1万3157人を対象に行った意識調査*2では、「現在健康面で不自由を感じていること」のトップは目に関することであることが明らかになりました。

健康に関する意識調査

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一方で、普段から目の健康維持や病気の予防に努めている人は、40代では2割にとどまる結果となり、不自由や不安を抱えながらも、実際に予防のためのアクションを起こしている人は少ないと言えます。

また、目について気になっていることとして、以下のような症状が挙げられています。

  • 小さな文字が読みにくい
  • 目が疲れやすい
  • 視力が低下している
  • 目がかすむ目の疲れからくると思われる肩こり・頭痛
  • 目が乾燥する
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平均寿命と目の健康寿命では10年近い隔たりがあり、これを最小限に抑え、健康寿命の延伸による生活の質(QOL)向上への取り組みが喫緊の課題

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目の健康寿命を延ばすために知っておきたい「フレイル」、「アイフレイル」

厚生労働省は健康寿命促進に向けた施策の1つとして「フレイル予防」を掲げています。フレイルとは、健康状態と介護が必要となる状態の中間の段階を指し、適切な介入により健康の維持・回復が期待できる状態でもあります。また、身体だけではなく、精神・心理的や社会的など多面的な問題を抱えやすい状態*3です。厚生労働省の「健康日本21(第2次)」では、フレイル予防による要介護の状態の防止で、健康寿命の延伸を目指すことが挙げられています。

フレイルの中で目に関するアイフレイルは、加齢による眼の衰えに加え、喫煙や生活習慣などの外的要因、高血圧や糖尿病などの内的要因による目の機能低下やリスクが高い状態*3を指します。

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加齢とともに眼球も構造、機能などさまざまな面で衰えてきます。見えにくさや不快感を放置すると、緑内障など、早期発見が重要な疾患の発見が遅れるリスクもあります。早期に発見できれば適切な治療で進行を遅らせること、症状を緩和させることが期待できます。目の健康寿命を延ばすために、普段から目の見え方など、健康状態への気にかけることが重要となります。

 

健康寿命延伸のために、フレイルの段階で医療機関に受診を

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フレイルの段階で医療機関を受診し、眼の不調の緩和、疾患の早期発見をすることは、健康寿命を延伸するために重要

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「自分が気付いた『変だな、おかしいな』といった目の違和感を放置せず、眼科を受診してください」。こう話すのはジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 ビジョンケア カンパニーのスミス朱美・医学博士(眼科)です。デジタルデバイスの普及やテレワークへのシフト、空調による乾燥した環境など、現代には目に負担となる要素が多く存在します。

「例えば、あまり知られていないかもしれませんが、さまざまな要因により涙が不安定になる、『ドライアイ』は疾患という概念が医師の側では確立されてきています。」とスミス氏は説明します。一方、「患者さんにドライアイは目の病気ですと伝えると、驚かれる。病気とまでは言えないと認識している方が多い」という側面があると、スミス氏はさらに言及しています。

緑内障や白内障といった目の疾患、また「見え方」の不調による影響は視覚だけにとどまりません。視覚障害は要介護の原因となりうる転倒のリスクを2.5倍に増やすという報告もあります。*4ほかにも、認知機能の低下と視覚障害の関連も報告が複数あります。

目の不調が1つの原因となり、うつ病や認知症、社会的参加の妨げなど、さらなる心身への影響につながるケースもあります。*5 フレイルの段階で医療機関を受診し、眼の不調の緩和、疾患の早期発見をすることは、健康寿命を延伸するために重要なことであるといえます。

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日本眼科啓発会議のウェブサイトでは視野や「見え方の質」などを自分で簡易的にチェックできる、アイフレイルチェックリストも掲載しています。人生100年時代の今、これから先の人生も健康な目で仕事や読書、スポーツを楽しみたい。「年だから、、」とあきらめずに、眼科を定期的に受診し、目の健康維持につとめましょう。

*1 厚生労働省「令和3年簡易生命表の概要」
*2 アイフレイル世代に聞いた「目の健康に関する意識調査」 
*3 日本眼科啓発会議 アイフレイル啓発公式サイト「フレイルとは?」
*4 「アイフレイル・ガイドブック」より
*5 日本眼科啓発会議 アイフレイル啓発公式サイト

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