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健康寿命延伸で寿命の失われた10年を取り戻す:スマート・ヘルシー・エイジング・イニシアティブ(SHAI)

健康寿命延伸で寿命の失われた10年を取り戻す:
スマート・ヘルシー・エイジング・イニシアティブ(SHAI)
健康寿命延伸で寿命の失われた10年を取り戻す:
スマート・ヘルシー・エイジング・イニシアティブ(SHAI)

健康寿命・平均寿命とは?

「いくつになっても健康で、豊かな人生を楽しみたい」
世界的に人生100年時代に突入した今、「健康寿命」の延伸は万人の願いです。
人生100年時代において、一人ひとりが健康で充実した日常生活を長きにわたって送ることができる「スマート・ヘルシー・エイジング」社会の実現が大きな課題となる中、健康寿命の延伸が重要視されています。
健康寿命とは、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる寿命のことを指します。また、人が生まれてから生存する平均の年数、0歳における平均余命のことを平均寿命*1といいます。人生100年時代を精神的、身体的、社会的に健康な状態で過ごす上で、この「健康寿命」と「平均寿命」が重要なキーワードとなってきています。

平均寿命と健康寿命の差、寿命の失われた10年とは?

人口の約30%が65歳以上という長寿国日本は、この分野において課題先進国であり、平均寿命と健康寿命には約10年の差があるのを知っていましたか?
 
日本人の平均寿命は令和4年時点で、男性81.05歳、女性87.09歳*2と世界でもトップクラスです。しかし、健康寿命はこの平均寿命よりも約10年も短いといわれています。WHOが2023年に発表したレポートによると2019年時点、日本がトップで74.1歳*3(男性72.6歳、女性75.5歳)となっており、長生きではあるが、70歳を超えると何かしらの健康上の問題を抱え、日常生活が制限さ日々を送っている、ということがうかがえます。
 
いわゆるこの「失われた10年」問題は、過去20年間にわたり解決していない大きな社会課題なのです。
この社会課題の解決に向け、21世紀における国民健康づくり運動*4(健康日本21)など、国や企業、地方自治体などにより様々な取り組みが展開されています。
 

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私たちジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人グループは、この「失われた10年」を最小限に抑え、生活の質(QOL)向上によって一人ひとりが健康で充実した日常生活を長きにわたって送ることができる「スマート・ヘルシー・エイジング」社会の実現を目指しています。
  

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平均寿命と健康寿命の差は約10年といわれ、
この「失われた10年」を解決することが大きな社会課題

Quote icon (bottom)

 
*1 平均寿命と健康寿命 - e-ヘルスネット - 厚生労働省
*2 令和4年簡易生命表の概況
*3 World health statistics 2023: monitoring health for the SDGs, sustainable development goals
*4 厚生労働省 健康日本21

豊かな人生100年時代の生き方「スマート・ヘルシー・エイジング」

精神的・身体的にも健康で豊かに楽しくすごすこと、またエイジングに対して賢く対応しQOLの向上を図る「スマート・ヘルシー・エイジング」は、人生100年時代の今、重要な概念となっています。
2006年に東北大学が定義した「スマート・エイジング」の思想*にも、高齢期を“人生の中で知的に成熟した発展期”というように、加齢と共に人生が豊かになることを実感し、その結果、老若男女問わず世代を超えてつながり、お互いを支えあう“世代間の知恵の共有”が生まれるという考えを提唱しています。人生100年時代を健康かつ幸福に生きる上で「スマート・ヘルシー・エイジング」は欠かすことのできない要素となっているのです。

* 出典:東北大学スマートエイジングカレッジ

  

健康寿命延伸に重要な3つ柱のフレイル

「スマート・ヘルシー・エイジング」社会の実現には、健康寿命を延ばす身体的・心理的・社会的の3つのフレイル*が関わっています。フレイルとは、健康である状態と介護が必要となる状態の中間の段階を指します。健康寿命の延伸は、このフレイルの予防や対策を行うことが重要な鍵となってきます。
   
【3つのフレイル】

身体的フレイル:高齢化による筋力の低下や運動器の障害による筋肉低下などの状態

心理的フレイル:定年退職やパートナーを亡くすことで発症するうつ病や認知症などの状態

社会的フレイル:加齢による高齢化で社会とのつながりの減少、一人暮らしによる孤立した状態
  

*出典:厚生労働省 健康長寿に向けて必要な取り組みとは?

  

健康寿命延伸の取り組み「スマート・ヘルシー・エイジング・イニシアティブ(SHAI)」とは?

ご自身や家族にとってかけがえのない「失われた10年」を短縮し、健康で豊かな楽しくすごせるよう、ジョンソン・エンド・ジョンソンが取り組んでいるのが、「スマート・ヘルシー・エイジング・イニシアティブ (以下、SHAI)」です。
 
医療用医薬品と医療機器(眼科用医療機器含む)を扱うトータルヘルスケアカンパニーとしてジョンソン・エンド・ジョンソンは、国や地域の垣根を超えて技術力と知見を集結させSHAIを推進しています。
 
また、私たちは産官学とのオープンイノベーションと包括的アプローチを推進することによって、健康寿命延伸に貢献する日本発のソリューションを生み出し、持続可能な社会保障制度にも寄与したいと考えています。

 

健康寿命を延ばす、日本の高齢者の多疾患罹患へのアプローチ

平均寿命と健康寿命に約10年もの開きがある日本の高齢者(65歳以上)の現状はどのようなものなのでしょうか?
 
ジョンソン・エンド・ジョンソンのデータサイエンスチームの分析やさまざまな調査によると、日本の高齢者は予想される慢性疾患のない健康な人を除く以下に分類されます。

  1. がんを発症している人
  2. 感覚障害およびフレイル(高齢期に生理的予備能が低下することでストレスに対する脆弱性が亢進し、生活機能障害、要介護状態、死亡などの転帰に陥りやすい状態*1)がある人
  3. 心血管系および血管系の疾患を持つ人

また、別の調査*2によると、こうした高齢者の実に50%が4つ以上の慢性疾患を抱えていることがわかっています。
 
こうしたことから私たちは、健康寿命を延ばすには複数の疾患を併発する多疾患罹患へのアプローチが重要だと考えています。

*1: フレイルに関する日本老年医学会からのステートメント
*2: 日本骨粗鬆症学会国際疾病負担データベース

Smart Healthy Aging Initiativeは単一疾患アプローチから離れて、多疾患罹患へ焦点を当てます。

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J&J Data Scienceチームによる分析および文献レビューによると、日本の高齢者には4つの患者クラスターがある

健康現在の状態を維持することを目的とした活動的なライフスタイルを持つ健康な個人
予想される慢性疾患は少ない

有病率/DALYs1:

前立腺癌 1.2% / 0.2M
胃癌 0.7% / 0.6M
結腸・直腸部 1.8% / 0.6M
肺癌 0.5% / 0.9M

がん、疼痛およびうつ病間に強い相関関係

感覚障害およびフレイル有病率1
  • 白内障 5.3%  緑内障 0.5%
  • 加齢性黄斑変性 0.4%
  • 変形性関節症 29%
  • 骨粗鬆症症(大腕骨 – 30% 腰椎 – 8.5%)

その他の症状:認知機能障害、その他筋骨格障害、脊椎症、うつ病

心血管系および代謝系有病率1
2型糖尿病 15%
虚血性心疾患 8.5%
心房細動 1.6%
その他の症状:脳血管障害、高血圧

 

産官学の連携で高齢者のアンメットニーズに取り組むSHAIのソリューション

多疾患罹患への焦点と集学的なアプローチのため、「SHAI」では、「予防と早期発見」「治療の最適化」「成果の改善および十分なリハビリ期間」の3つの活動に注力しています。
 

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そうすることで、一人ひとりの一生を、病気の治療・治癒だけではなく、健康面においても包括的なサポートを行うことで、高齢者の生活の質(QOL)向上を実現することができると考えています。

そのために、また医療機関・学術機関・自治体・企業・そしてヘルスケア業界など様々なステークホルダーと協業し、健康寿命延伸のためのエコシステム構築を推進しています。
 
 

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クイックファイアー・チャレンジ(QFC)について

SHAIの産官学連携の一環として、2022年9月14日、ジョンソン・エンド・ジョンソン イノベーションではジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人グループと共同で人生100年時代の健康寿命延伸に貢献するヘルスケアイノベーションのインキュベーションを目指したビジネスコンテスト「クイックファイアー・チャレンジ(QFC)」を始動させました。このアイデアコンテストでは、次の5つの分野で健康寿命の延伸を目指しています。

  1. ビジョン(眼科)
  2. オンコロジー(がん領域)
  3. 整形外科(変形性関節症を含む)
  4. デジタル手術 
  5. 脳血管系疾患

 

応募はこちらから(すでに終了):
https://jnjquickfire.secure-platform.com/a/solicitations/67/home

 

 

健康寿命を延ばすSHAIに関連したこれまでの取り組み

ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人グループは、2021年12月、東北大学病院、仙台市とSHAIに係る基本合意書(MOU)を締結し、3者間において超高齢化社会における健康課題の解決及びイノベーションの創出等について連携・協力して取り組んでいます。その一環として、ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人グループは、仙台市および習慣管理アプリ「みんチャレ」を提供するエーテンラボ株式会社とパートナーシップを組み、新たな禁煙プログラムを試験的に実施しました。

人生100年時代の健康寿命延伸に貢献するヘルスケアイノベーションのインキュベーションを目指したビジネスコンテスト「クイックファイアー・チャレンジ(QFC)」についての詳細はこちら

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