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笑顔のそばに
TOMODACHI J&J 災害看護研修プログラム
TOMODACHI J&J 災害看護研修プログラム
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東北における看護学生の能力開発、リーダーシップの育成を図る 「TOMODACHI J&J 災害看護研修プログラム」のレポートです。

災害医療の未来を担う人材育成を目指して

『TOMODACHI J&J災害看護研修プログラム』は、ジョンソン・エンド・ジョンソンが掲げる行動規範「我が信条(Our Credo)」の地域社会に対する責任の取り組みの1つとして行っている看護学生支援プロジェクトです。公益財団法人 米日カウンシルージャパンと在日米国大使館が主導する官民パートナーシップ「TOMODACHIイニシアチブ※1」の教育を通じた被災地復興支援に賛同し、2015年から2017年までの3年間にわたり、東北の災害医療を専攻する看護学生の専門知識の深化、次世代を担うリーダーシップの育成を目的として実施されています。

米国で最先端の災害医療や看護に触れる

本プログラムは、主に①事前セミナー、②米国スタディーツアー、③事後セミナー・報告会で構成されています。第3回を迎える今年は、厳正な審査で選ばれた岩手、宮城、福島出身の看護学生8名が2017年8月5日から20日まで約2週間渡米し、ニューヨーク、ニュージャージー、ワシントンD.C.の3都市を訪問。災害医療や看護を専門とする施設の見学や災害時のシミュレーション訓練のほか、アメリカにおける医療体制や、現地での生活に準じた医療やケアなどについて学びました。帰国後も米国で得た学びを基に活動を行い、12月には最終報告会を開催する予定です。

心に寄り添う“ケア” 参加者の気づきと学び

米国滞在中、参加学生は東日本大震災の体験を伝え、9.11などで被災した人々の話を伺い、被災者の心に寄り添う“ケア”の大切さについて学びました。またワシントンD.C.の病院では最先端の災害医療や患者輸送時に使うヘリポートを見学、さらに3年目にして初めて訪問した米国有数の名門・ジョージタウン大学では、エビデンスに基づく災害時ケアについて講義を受けました。災害発生時における看護師の重要性を様々な観点から学んだ参加学生たちは、将来の医療従事者としての役割を果たしていきたいという決意を新たにしていました。ジョンソン・エンド・ジョンソンでは、地域社会への看護領域における復興支援と、日本国内の災害医療・災害看護の普及と発展に貢献するために、今後も看護学生の育成サポートに取り組んでまいります。

参加者の声

  • 「笑顔」が人を集め、信頼関係を生む 阿部美沙さん

    今回の研修を通じて、災害が起きる前の対策や、起きた時にどう対処するのか把握する訓練の重要性、そして自身の許容範囲を超えて無理をせずに、周りを信じて頼ることの大切さを学びました。きちんと自分の役割を果たし、笑顔で看護できる看護師になれるよう、今後も学び続けていきたいと思います。

  • 目指す看護の在り方を考えるきっかけに 大宮薫さん

    『どんな災害であっても「大切なものを失った」ということは共通なのだから、経験を共有し、支え合いながら少しずつ前へ進もう』———アメリカ同時多発テロの被災経験を共有してくださったJim Giacconeさんの言葉です。経験を共有して支えある大切さを知り、今後の看護観を考える多くの気づきを得た貴重な2週間でした。

  • 災害看護の「4つの大切なこと」 小林夏歩さん

    それは、「災害に対する準備・訓練の大切さ」、「災害時のセルフケア」、「支援者をサポートすることの大切さ」「災害時のメンタルヘルスのケアや復旧は長期にわたって必要である」ということ。研修での学びや経験を看護師としても生かせるように、自分にできることを見つけていきたいと思います。

  • 最先端の現場で知った「災害看護」の奥深さ 佐藤智行さん (Tomoyuki Sato)

    自分自身に被災体験があるからこそ、将来この分野で働きたいと思っていましたが、「災害看護」は思っていたよりもずっと奥が深い分野であることを痛感しました。最先端をいく米国の災害医療・災害看護を日本の現状においてどう活かしていくか。今後も知識や経験を深め、それを広く伝えられるようになりたいと考えています。

  • 「個別性」に合わせた看護 佐藤未佳さん (Mika Sato)

    看護職の果たす役割や、災害前後のコミュニティの力の重要性、統率の取れた被災地支援への必要性は国が違っても同じ。しかし、災害対策は文化背景や社会構造などその国に合ったやり方が必要です。災害看護という角度から、最終的には自分自身がどんな看護師になりたいのか、どんな人間になりたいのかを深く考える機会を得られました。

  • 自分の視野を広げてくれた米国研修 鴫原菜穂さん (Naho Shigihara)

    災害看護だけではなく、アメリカ文化等も学ぶことができ、一人の看護学生として、また一人の日本人としての知見を広げることができました。日本に合った災害看護を実現するためにも、看護だけに焦点を絞るのではなく、そのバックグラウンドに存在するものにも目を向ける視野の広さを養いたいと感じました。

  • 思考力フル回転の実りある研修に 志田美波さん (Minami Shida)

    研修全体を通して私が学んだことは、アメリカと日本の文化と制度の違い、専門職としての看護師の役割、そしてリーダーシップについてです。個々を知り尊重する大切さ、患者に寄り添うということや傾聴の重要性、リーダーとして心に余裕を持つこと。自分の思考力をフルに使い、積極的に学んだ実りある研修となりました。

  • リーダーシップを伸ばし、地域看護に貢献 山口朋花さん (Tomoka Yamaguchi)

    自ら考えて、次の行動を起こしていく力。それがリーダーシップにつながっていくのではないかとこの研修を経て感じました。この力を伸ばしていくことで、関心のある地域看護に貢献していきたいです。この地域のニーズや特性は何か、その背景も理解し、個々に合った看護を考え、提供できる看護師を目指します。

TOMODACHIイニシアチブは、東日本大震災後の復興支援から生まれ、教育、文化交流、リーダーシップといったプログラムを通して、日米の次世代のリーダーの育成を目指す公益財団法人 米日カウンシルージャパンと東京の米国大使館が主導する官民パートナーシップで、日本国政府の支援も受けています。